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江戸の悪霊祓い師 このエントリーをはてなブックマークに追加

新編 江戸の悪霊祓い師 (ちくま学芸文庫) (文庫) 高田衛1991年-刊行。解説・小松和彦。
祐天浄土宗総本山増上寺36世。
死霊解脱物語聞書-元禄3年(1690年)。
古今犬著聞集

浄土宗-総本山-知恩院(京都)
浄土宗-総本山-増上寺-「大門(だいもん)」は増上寺の総門のを指す。

下総国(しもうさのくに)飯沼の弘経寺
寛文12年(1672年)正月から4月(旧暦?)

河川=水神(土着宗教)。
女権。

憑霊=貨幣制度の利鈍、外来宗教(仏教)と土着宗教(神道)との狭間発生した軋轢(葛藤)が招いた現象。

Tags : 江戸の悪霊祓い師 京極夏彦 小松和彦 高田衛

感想(考察) [ 2008/07/03 21:37 ]

学問と娯楽の狭間で『妖怪大談義』 このエントリーをはてなブックマークに追加

対談集 妖怪大談義 (角川文庫 き 26-50 怪BOOKS) (文庫) 京極夏彦2005年に発売された単行本の文庫化。単行本が未読だったのと、荒井良の表紙に惹かれて購入。対談者は以下──水木しげる、養老孟司、中沢新一、夢枕獏、アダム・カバット、宮部みゆき、山田野理夫、大塚英志、手塚眞、高田衛、保阪正康、唐沢なおき、小松和彦、西山克、荒俣宏、尾上菊之助──合計16名。最後の尾上菊之助は文庫版特別収録とのこと。個人的に面白かったのは、山田野理夫、大塚英志、高田衛、小松和彦。学問と娯楽の対立、または共有に関する話題が興味深かった。
山田──外国の幽霊ってあんまりつきあいないから、つまんない。日本は面白い。これはつまり貧しさだな。
京極──貧しさが心の豊かさにつながっている、ということでしょうか。
山田──女の役者が禁止されて女形が出てきたっていうのと同じだよ。
寛永6年(1629年)の禁止令の是非はともかく、制限があるからこその精練はあると思います。
大塚英志とは、学問的な要素を娯楽に組み入れている、ある意味では同系統の作家として民俗学や文学を語っていて楽しめた。
京極夏彦のデビュウ作である姑獲鳥の夏の骨子のひとつである憑霊信仰論の著者、小松和彦。大塚英志も語っていた、ここ20年辺りの民俗学の停滞を憂いていた。それを象徴する文言が。
小松──その昔、日本民俗学会には会長がいた。柳田です。ところが、柳田が引いた後、誰も会長にならなかった。なれる人がいなかった。
京極──会長不在?
小松──今でも不在です。会長の代行の代表理事っていうのはある。
京極──永久欠番ですか(笑)
小松──お笑いになるかもしれませんが、本当なんですよ。私から見ればそうなった段階でもう滅びの道を歩き始めていたんだろうな、と思いますね。
僕は素人なので民俗学の遍歴は全く存じませんが、柳田國男の象徴性は認識しています。素人に対する影響力なども、実践する者にとっては、死活問題なのでしょうね。また、読者のひとりとして「そうなんだよ!!」って思わず声をあげてしまったのが以下。
小松──京極さんのこの10年は?
京極──僕自身はほとんど変わっていません。ただ、読者がどんどん厳密さを要求するようになってきている気はします。物語性と同じだけの情報量が求められている。先程論文も内容だけじゃなくて文章も良くなきゃいけないというお話がありましたが、その逆ですか。フィクションとしての質の高さのみならず、いや、のみならずというか、知的な面での質がエンターテインメントの条件に組み込まれている。今に始まったことではないと思いますが、知的好奇心も満たして欲しいと強く要求されている気がします。これは僕のような小説家に求めることじゃなくて、学者さんに求めることで(笑)。だから学問の分野の人にもっと発信して欲しいと僕は思うんですよ。
小松──がんばらないといけない。でも、小説を書くようにはいかない。だって学問は、手続きやなんやでそうは簡単に発信できない。地道な積み重ねが要りますから。
京極──ええ、その点は十分承知しています。でもですね、その研究が今どこまで進んでいるのか、結論は出ていなくてもいいから知りたいというのは正直なところですよ。例えばロボット工学なんかはいいわけですよ、2本足で歩きましたとか、跳ねましたとか、ニュースで放送するでしょう。でも、人文系は全然聞こえてこない、そうした現状に対する不満っていうのがエンターテインメントに跳ね返ってきているように思います。
そうだよ、そうなんだよ!!
自分では届かない専門と云う海原を、例え泳げなくとも砂浜から眺めたいんだよ。イチローにはなれなくとも、イチローの一挙手一投足に興奮するんだよ!!
文学(小説)は幻想に過ぎないけれど、その幻想に説得力を持たせる要素として専門は最適なんだ、と思う。そりゃ興味があれば論文でも何でも読むけれど、そもそも契機が得られないんだよね。だから、漫画なども含めた文学が専門を扱うのは素晴らしいと思うし、また、専門(学問)もまた表しかたを考えても良いと思う。
とは、素人故の身勝手さ。それは自覚しているんだけどね。
兎に角、そういう素人が知らない面が垣間見える対談集。
そういえば、日本で最初に妖怪と云う言葉が既述されているのは続日本紀なんだそうだ。
憶えても何の役にもたたないけれど、知的で素敵だ。
まさしく本書を象徴していると思う、妖怪

Tags : 水木しげる 養老孟司 夢枕獏 宮部みゆき 大塚英志 手塚眞 高田衛 小松和彦 荒俣宏 京極夏彦

書籍 [ 2008/07/03 00:55 ]

高田衛の著書『江戸の悪霊祓い師(エクソシスト)』が新編で再販される このエントリーをはてなブックマークに追加

新編 江戸の悪霊祓い師 (ちくま学芸文庫) (文庫) 高田衛国文学者高田衛の著書江戸の悪霊祓い師(エクソシスト)新編 江戸の悪霊祓い師(エクソシスト)としてちくま学芸文庫から再販されていました。江戸怪談集もネットを駆使して入手していましたが、上記の著書は持っていませんでした。
先日文庫化して発売された対談集 妖怪大談義にて京極夏彦と高田衛の対談も実に面白かった(未だ全部読んでないけど;;)。早く届かないかしら。雨月物語と並べてニヤニヤしたいw
ちなみに、解説は小松和彦です。

雨月物語 (ちくま学芸文庫) (文庫) 対談集 妖怪大談義 (角川文庫 き 26-50 怪BOOKS) (文庫)

Tags : 高田衛 江戸の悪霊祓い師 京極夏彦

書籍 [ 2008/07/01 01:50 ]