90年代にNHKで放送され観たのはその1度きり、しかも前後編の後編だけだったのに今迄ずっとタイトルを知らないままに憶えていた作品
ランゴリアーズ。
鶴瓶上岡パペポTVで鶴瓶が「あの終わりかたはおかしい」ってネタにしてたのも偶然見かけて笑ってしまった当時。
先日DVD化されていたと知り、前半を未見だったので購入しました。
DVDを観てわかったのは、当時どうも前編の後半から観てたようで実際には前後両方しっかり観てました。
誰もいない世界で途方にくれる一行、そして一部狂ってしまう人物。
どうして自分達以外の人間が消えたのか、どうして自分達だけが生きているのか、そして根拠なく迫り来る恐怖とは。
この展開が当時うまいこと怖いなあ、と実に関心したものです。
後半に化け物が出てきて視認できると恐怖感はあっさり払拭。
これはスティーブン・キング作の
it(イット)にも共通しますね。
作者は違うけど
ポルターガイストも同じで、僕が日本人だからか怪物よりも状況そのもの、不条理な謎のほうが怖く後半は言う程面白くはないのだけど、前編の理不尽な状況の群像劇はおみごと。
時代が時代だけにカット割もえらく淡々としたつまらないものながら、キャラと構成が素晴らしいので今観ても恐怖感はちゃんと伝わる。
盲目の娘のテレパシとか正直イミフなトンデモ展開もあり突っ込みどころ満載だけどw
サブヒロインの若い女の子は
エマニュエル・ベアールに似てたな。
終わりかたも含めて
The Mist(
ミスト)とは逆だね。
ランゴリアーズは不条理状況こそが怖くて怪物が見えたらあとは蛇足。
The Mist(
ミスト)は怪物が見えてB級かと思わせて実はそこからが凄い。
観たのが10年以上前で1度きりなので記憶が曖昧だけど、どうやら当時NHKで放送した配役と同じ吹き替え、素材はそのまんまみたいで、それも嬉しかった。
磯部勉に大塚芳忠とかすげえ豪華だし。
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