作品や作家や出演者を全く知らなかったが、カーチェイスとハードボイルドで探してたら評判が良かったので見た。
なるほど、これは売れないわw
面白いは面白いが、地味すぎる。
個人的には車の場面がもっとあって良かった。レースの話も話だけで実際には描写されず本編とはあまり無関係な要素だったし。
音楽は、インストは地味だけど作品のために何もしない姿勢が良かったしはまってたが、歌が多すぎてうるさいと思った。
全体的に台詞が少なくおさえられた演出は凄く好みだが、現実的で硬派なぶん、恋愛感情の展開が早すぎる、少女漫画ばりの速度で違和感。
映画単発よりも、10話前後で数少ない、しかし適当に分布してる登場人物を1話ずつ見せていき、というほうが作品にあっていたように思う。群像劇というほど分散していないが、主人公だけじゃない豊富だったので。
カーチェイスに関しては、アバンの硬派で現実的で地味なのと、中盤の派手で速いものと、きちんと2種類を見せていたので配分は素晴らしいものだった。
格闘に関してはグロが立って「見せ物」としての格闘要素はなく、そこが良いか悪いか好みがわかれる。
自分はグロが嫌いなので、そこだけは作品の善し悪しとは別に駄目だった。
カットを細かく切らず1カット長めなのも、何もしてなくても映画になる雰囲気を維持していて、教科書通りとも言えるが、派手な作品を見慣れてると新鮮。
違和感を抱かずに気になったのは、
2013年の最悪な映画は「レ・ミゼラブル」で書いた
想定線(イマジナリーライン)。レミゼでは向かいあってる人物AとBのバストショットが、両方とも画面左または右にかぶって凄く気持ち悪いのだけど、Driveも左右のどちらかに人物を置く構図が多くて、中心にすえた構図が極端に少なく、かつ今指摘した人物AとBが両方とも同じ方向にかぶっている事が多かったのに、何故か違和感がなくて、そこが違和感だった。その明確な理由を見終わっても見出せずにいる。
好みだけど細かいところでもう少し娯楽的な何かが欲しい、と思いつつも、自分が
COWBOY BEBOP 天国の扉に求めてたのはこれだったかも。