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【The Dark Knight Rises】はダークナイト好きには枷となる枠、漫画からPOWまでバットマンに思い出がある人にとってヒーロー このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事はネタバレあり。

【The Dark Knight Rises】はダークナイト好きには枷となる枠、漫画からPOWまでバットマンに思い出がある人にとってヒーロー

とりあえず2回見たので記事にする。記事としての体裁にまで整ってないが、数日かけて追記や修正などして完成させるつもり。
とりあえず勢いがあるうちに。

おおまかに利鈍を言うと、過去作品を踏まえた、特に漫画のバットマンを意識した実に「バットマン」な作品だった。軽口、構図、ネタ、漫画を読んでる人には笑いがたえない作品じゃなかろうか。
悪いのはダークナイトとは路線が異なりバットマンに興味がない大作(名作)映画好きをひく単発としての強さにかけて、実は作品の粗もまた漫画や過去の実写バットマン的な要素を含んで個人的には笑えたのだけど(政府が偵察と言いながら偵察機じゃなく戦闘機を使ってるとか)、映画>バットマン、という人にはつまらない場面、意味がない場面が多かったように思う。

シリーズ前2作のバットマンビギンズダークナイトはもちろんのこと、漫画KnightfallNo Man's LandThe Dark Knight Returnsを読んでないとそもそも何であるか判断つかない、読んでれば笑いがたえないネタ満載という感じ。
ダークナイトを期待した人からすると明らかにハズレだろう。核爆弾とかそのデザインとかベインの最後とかタリアの死に様とか。個人的にはベインの最後はありで、タリアは笑った。これを見ながら1966のバットマンを連想した。路線もネタも異なるのだけど目指すところは同じかなと思った。こういってはなんだけど、それぞれの事に意味など無いのだ。ノーランだからこその整合性やクールさを求めた人からするとなんじゃこりゃ、ってなるのはわかるけど、漫画からきたネタ、言い回し、アクション、ノーランにしては珍しくノーラン作品じゃなく関係する人物,ネタ(バットマンファン)のために作った映画だと思った。
ダークナイトから入ってバットマンの要所をおさえるために漫画やビギンズを見た人と、ビギンズやダークナイトをリアルタイムかつ、それよりも前から映画とは関係なく漫画も読んできた人、で全然面白さが違うんじゃないかと思った。
この作品は、バットマンとの思い出を想起させ保管する作品であって、ある意味純粋に1つの作品としては弱いしノリが軽い。というか波が強い。アルフレッドとブルースの別れと、タリアとブルースのギシアンの温度差と言ったらもう…w
そもそもタリアがどういう存在かを知らないと肩すかし、というか知っていても肩すかしだし…w
深読みしたい人にも向かない。これはノーランが作ったスターウォーズでありインディジョーンズでありバックトゥザフューチャーでありジュラシックパークでありダイハードなのだ。Risesに対する突っ込みをこれらの作品に対して考えてほしい、的外れじゃないか?(どんな感想を抱こうとそれ自体は自由だけど)。
ブレンパワードというアニメがあって、これは作画や構図や流用やら酷いけど、独特な言い回しや素晴らしい音楽やよくわからない勢い、監督の富野という人物を知ってると加速する笑い、馬鹿受けはしないけど根強く受ける感じなのだけど、Risesにも似たようなものを感じた。
バイクで逃走するベイン達を追う警官がバットマンに気づいて「面白いショウが見られるぞ」とバットマン復帰を喜ぶ場面、あれは漫画ダークナイトリターンズのネタなんだけど、あそこをただの原作ありきのネタととらえるか、漫画を知らずに何となく小洒落た演出と見るか、元ネタを知りながらダークナイトリターンズだけじゃなく他の作品のバットマンを含めて想起するか…。電光石火バットマンやMrフリーズの逆襲を思い出してニヤニヤできるか、アニメThe BATMANのバットボットで馬鹿かっけえ!と興奮できるか…、レゴバットマンのふてくされるベインもまたベインだと思えるか…、劇画的な絵で真面目出格好いい作風なのに妻との私生活すらバットスーツですごすバットマンをどう思うか…。うしおととらの鎌鼬とジャングルジムで、あのうしおを許せるか否かで作品全体の評価が決まるみたいな。
まとまりに欠けるのはその通りだと思うし、正直うげえって思うところもある。
だけど、ノーラン作品だけじゃなく、映画だけじゃなく、アニメや漫画のバットマンを知ってる、バットマンのゲームを複数やったことがある、好きな者にとって、台詞、アクション、ガジェット、ヴィークル、演出、雰囲気、馬鹿で冷徹、明るく暗い、まさしくバットマン映画だったと思う。
もちろん、これまで映画に限らずバットマン好きでRisesがつまらないと思う人もいるだろうけど。

気になったとこ

説明台詞が多すぎる。これは笑えるか萎えるか人によるけど。

奈落がしょぼいと思った。
これはビギンズを踏まえた構図、演出なのはわかるんだけど、実際に見える構図が1パターンで、またブルースが成功したさいに喜ぶ囚人達が、ぶっちゃけ演技がいまいちかつ人数が少なく衣装も化粧もくたびれた感じもなく凄く奇麗で全然鬼気迫るものがなかったw
穴から蝙蝠が飛び出たとこは笑ってしまったけども。

ベインがゴッサムを占拠したあとの荒廃っぷりも全然ないし白の闇(ブラインドネス)のような歪な社会性も見られない。

ボロボロになったアメリカ国旗のカットや制服の刑事の描写とかやりすぎでおいおいとか思う。
全体的に危機感がない、特にダークナイトを見たあとだと。これはトレイラが素晴らしい仕事をしたと言うべきか。国歌からはじまるやつの情緒ったらなかった。あれが今回最高のトレイラだと思う。

個人的にはバットポッドからザバットに収納される機構も見せてほしかった。
ザバットを出すの早すぎたように思う。
トレイラで見せてた My mother warned me about getting into cars with strange men. This isn't a car のやりとりで初披露だったらもっと興奮したんじゃないかな。その点ではバットモービルやバットポッドよりも早漏だったと思う。あそこでザバットを見送るベインに萌えた。
あとガジェット要素が少なすぎた。
バットマンとセリーナが組んでベイン部下と共闘するところ、セリーナが銃で敵を撃とうとするのをバットマンが止めるんだけど、あそこバットラングで銃をはじいて欲しかった。実写だとカットを細かくしなきゃいけないし、そうするとせっかく1カットで格好いい流れが切れちゃうから駄目なのかもしれないけど。

ベインは最高よ!

ジョーカーの上位互換を求めた人からすると肩すかしかもしれないが、ジョーカーがバットマンの表裏とするなら、ベインはブルースが選んだかもしれない別の人生であり、ジョーカー的な強さを求めた人からするとあれかもしれないが、ベインにこそ今作の愛や粗(利鈍)が全ておさまった、まさに象徴としてのキャラクタじゃないか。
純愛、カプ厨、かつ失恋キャラ好きだから個人的にドツボだったっていうこともあるけどw
ジョーカーの銀行強盗に相当する輸送機からの脱出、あの第一声からしてもうニヤニヤが止まらず、しびれた。
初タイマンのところは音楽を使わず、出来るだけ1つのカメラで通して撮ろうとするノーランの良さが1番でてたんじゃないだろうか。
バットマンだけが水にぬれてベインは奇麗なままな演出も素晴らしく、また効果音がいちいち良かった。
そして例の背骨、あそこでもう本当にキター!と興奮した。あの初タイマンで少し泣いた。
字幕で見てたせいか声が聞き取りにくいとも思わなかったし、声がまた格好いい。
個人的にはジョーカーのlook at meがこれまで最高だと思ってたけど、ベインのof courseもやばかった。スタジアム爆破のlovely lovely voiceには笑ってしまった。
マスクをやられてあわあわしながらオラオラしてるとこなんて笑えるわ萌えるわ格好いいわ。

キャットウーマン

バットポッドに乗る尻がすげえエロかった。
最初から最後までいいキャラしてた。
クリーンスレートを手にいれるためにブルースの指紋を渡すところ、反撃のあとにパニクった女を演じたところが最高だった。
余裕しゃくしゃく、目的が果たせず苛苛、アクションばっちり、軽口にロマンスありと、正直なところ今回はキャットウーマンが主役なところがあって、Risesの前にキャットウーマン編をやってそこに後半少しずつベインが絡んできてって構成でも良かったんでないかな。
今回ベインとかも全体的に日本の萌え的な要素が凄く多かった気がする。
食べかけの林檎ほしい。ってかくちうつして食べさせてほしい。
最後のポニテ最高。

BATMAN BEGINSと同じ構図の場面。

キャットウーマンに案内させてベインに会いにいく雑魚戦。

ブレイクがバットケイブに入って蝙蝠と遭遇するとこ。

バットモービルとザバットの初出動の演出。

映画内の場面、元ネタ漫画

バイクで逃走するベインの手下を追うパトカーを追い越すバットポッドの場面。(ダークナイト リターンズ)

「これは車じゃない」のあとにセリーナと会話して話の途中でセリーナが消える「まるでバットマンみたいだ」の場面。(キングダムカム)

ビギンズやダークナイトと関係するネタ

  • 数えるのは得意 >> ダークナイトでラウが取調室でレイチェルに言う
  • 警察犬 >> ダークナイトバットマンがもっとも苦戦した敵w
  • ブレイクが子供に指示するyou,you,and you. >> ダークナイトでゴードンが爆破される病院を探す際に指示する場面
  • ピアノでひらくケイブの入り口 >> バットマン ビギンズでブルースがケイブを開くのと同じ
  • ベインから逃げたゴードンを見舞うブルースのマスク >> バットマン ビギンズでゴードンを仲間にするために背後からゴードンを襲ったときの物
  • ザバット黒もありますよ >> バットマン ビギンズでタンブラを気にいってブルースがフォックスに黒は無いか?と聞く
  • ベインのスイッチを聞くとこジョーカー取調室 >> ダークナイトでハーヴィとレイチェルの居場所をジョーカーに喋らせるための拷問と同じ

SFXおよびVFX

今回バットポッドリフトが多かった。バットマンが逃走してザバットに乗り換える、キャットウーマンがタンブラー砲撃後に急旋回、タンブラー追走砲撃後にふきとぶタンブラーを回避しつつ疾走、の3回あった。ノーランはCGを極力避ける作家で、だからこそ好きな理由の1つなのだけど、あまり使わないからこそ凄く悪目立ってた気がする。ザバットよりバットポッドリフトのほうがいかにも合成だぜって感じた。

タリアが乗るトラックが落下するところ、いかにもノーランとコーボルドらしい実写仕掛けだったと思う。あそこは思わず笑った。映画的には地味かも知れないけどw 007 SkyfallのSFXもコーボルドらしく興味が出た。

追記予定メモ

感動


ベイン初戦でバットマンが叫ぶ
戻りたがってるのが怖い
少年の肩に上着を
アルフレッド決別

IMAX木場


IMAX
振動


Jillian Armenante
ダゲット >> Roland Daggett

http://www.imdb.com/name/nm0035395/
http://www.dga.org/Craft/DGAQ/All-Articles/1202-Spring-2012/DGA-Interview-Christopher-Nolan.aspx/
http://www.hollywoodreporter.com/news/colorado-shooting-james-holmes-hearing-victims-batman-shirt-355850
アメコミくえすと ダークナイト ライジング レビュー

未分類 [ 2012/08/01 05:55 ]