浜崎あゆみが
小室哲哉の曲
Seven Days Warをカバーしてると知って久しぶりにオリジナルを聞く。この曲はもともと
ぼくらの七日間戦争という映画の主題歌で昔好きだったので何の気なしにググったら何とDVD化されていたので即ポチった。
今観てどうかと思ったが、流石はバブル期の映画なだけあって照明や花火や大道具を多様した金のかかったカットが多く、物語の展開と上手く絡ませた視覚効果でとてもしっかり映画になっていた。
たしかに突っ込みどころも多く、子供も大人も軽卒で浅薄な紋切り型な行動、恋愛を匂わせてるが恋愛展開は無し、親子の絆も放置、社会的な意義もなく、ただ大人の抑圧と子供の反抗が対立するだけ。
まさに後先を考えず好き勝手に走ってるバブルそのものと言える作品だけど、それだけに子供達の浮かれた行動は子供心に抱く冒険を日本社会においてうまく消化し楽しそう。
感心したのは抵抗する第一歩で一致団結した場面が無いこと。
「俺達は仲間だろ一緒にやろうぜ!」なんて言わず、大人に隠れて少しずつ構築し、それが視聴者にも伝わりつつ全容が見えない。
説明せずに1カット1カット無駄にせず見せることで彼らだけがわかっている意味や雰囲気が充分にわかる、伝わってくる。
もしバブルがあと10年続いたら日本からでもハリウッド映画が作れたんじゃないか、と思えるほどに序盤の無駄の無い演出に感動した。
すぐに手をあげる大人などあの時代そのもの。自分もぎりぎり経験してる世代なのでやはり不愉快だった。
女性がシンボルとなる場面もあるが、それは男にとって都合の良い女であり、まだまだ女性の独立した立場は見られない。
見所は何と言っても宮沢りえ(当時14歳?)のポニーテール,ブルマ姿,ホットパンツ,走ると揺れるほど成長してる立派な胸,機動隊を挑発する仕草,etc
当時見た時はただの派手な活劇として楽しんでいたが、この歳で見るとむしろ人間関係や社会背景が気になるので、どうも恋愛的な落ちもなく精神的な成長もなく脇役の立場や設定を放置したまま和気藹々で終わるところに疑問が残るが、これは原作がシリーズものなのでそういう問題もあるのかもしれない。
今は弟の勧めで
ペルソナ4をやってるがこれが面白い。
日本の思春期礼賛はバブル期に成立したと思ってるが、個人的にはアメリカの作品のようにもっと20世30代が主人公のガチ作品がもっと盛り上がっても嬉しいと思う。
ただ思ったのは日本はやはり14歳の美少女が好きなのだな、ということw
宮沢りえで相当ハァハァしたが、今だからこそやはり世代や時代など自戒として見られる面もあり、喪失と獲得の2面を再認識した。