ダークナイトのIMAX部でBDとDVDの差を見せつけられてすっかりBD厨になってしまった。
んなわけで未見をBDで観覧計画第1弾として日本未発売の輸入品サムライチャンプルーBD-BOX
Samurai Champloo: The Complete Seriesを購入して観た。
実は厳密には未見ではない。あの
カウボーイビバップの渡辺信一郎の作品というので第1話だけ観たのだけど、Hip-Hopが嫌いなので肌にあわず見限ったのだ(ED曲
四季ノ唄は当時から格好いいと思ってたけど)。
今回2クール全話を8000円でゲット。
名作とは言えない。たしかに名作とは思わないのだけど面白かった。
ロマサガっぽい。王道を扱うが描かないひねくれ具合が。劇的なのに並べ方が淡々としてる。
1カット長い殺陣が多かったのも印象深い。実写的なコンテ。
ビバップらしさもある。本筋がありつつそんなの丸丸無視したはっちゃけ話。源平の話なんてイミフだった。
速い動きは枚数をかけずソウルキャリバーみたいなデジタルエフェクト(軌跡)のチャンバラ。
時代劇のおやくそく、やむを得ず犯罪に手を染める人情話(四面楚歌)、遊女との恋(堕落天使)も素晴らしかった。不幸な女は綺麗よなあ。全体的に話の終わりかたが投げっぱ。またそれぞれの最終カットも地味。日本のアニメと言うよりアメリカのドラマっぽい構成。
BGMも好みもあるが決めどころでの迫力に欠ける。民謡を戦闘にあわせる格好良さもある。作品の質は高いけど、分野として損をしてるな、とは思った。
悲劇も馬鹿も全力で描く姿勢は素晴らしい。
ビバップと同じく最終回でもないのに一部EDが異なる、アイキャッチが複数あるなど遊び心もばっちり。
ヒロインふう子供と女の両面がえらい良かった。恋愛ほどの確信はないが嫉妬したり、大食いで肥満キャラになったり何でもありなのが単純にキャラノ幅を拡げてたし15歳の貧乳たまらん。
萌え作品が隆盛の時代に渡辺信一郎の描く情があるのに一線をひいてる人間関係って凄く際立つ。
昔はそういう作品けっこうあったはずなのにね。
ゲスト声優もいちいち豪華で、ってかビバップ主人公だった山寺宏一があんな役だなんてw
少なくとも1回だけ観てポイって作品ではない。
あと2次元3次元を問わずやっぱ和服っていいな。男女ともに。