トイストーリー3を観た。
ピクサーの名作はやはり
ウォーリーだな。
1作目が合わず観る気がなかったが評判がいいので観てしまったけど、つまらないわけじゃないのに残念って感じ。
主役のウッディとバズが人型なので、動物や玩具の擬人化ほどの工夫が見えず、どうしても玩具という特性が見え難い。
たしかに電池やスイッチなどの小ネタはいいし笑った。兵士のやりとりなんて1を観てるとニヤニヤするね。
だけど
ウォーリーに較べると人型で会話も容易で感情も人間と同質。つまり玩具でなく人間になっちゃっててトイストーリーという題名と矛盾するんじゃね?ってずるずると思ってた。
非人型である玩具の魅力は素晴らしかった。
バネ仕掛けの犬の合図や、分解可能な玩具の特性など。
ただそれらを駆使して乗り越える1カット1カットの笑いや危機と、それらの流れが別というか、とりあえず銃撃と爆発があればいいハリウッド映画的というか、視覚効果と感情の高揚が不一致、ディズニーにあるまじき非連続性、物語構成じゃないかな。
あと敵ボスである熊のぬいぐるみの扱いが微妙。
天国は犠牲の上になりたっている、あの管理体制自体もまた1つの正義だし、たしかに自分以外を巻き込んだ悪意はあるが、彼の罪と、彼の行動が段段とすれちがって結局はウッディ達を裏切ってちゃんちゃんだったけど、性格と境遇が乖離してる印象。話を落とすために大人の事情の犠牲になったみたいな。
丸くおさまるとわかりつつ、死を覚悟して手をつなぐ場面は凄かった。
絶対助かるとわかってるのにちゃんとグッとくる。
地球に帰ってきた
ウォーリーもやばかったね。表情がかわってないのに、全て無くしてかわってしまったようにちゃんと見える(目のレンズの光彩を変えてるけど)。
アメリカの作ったけいおん
動きや表情それらは相変わらずの1流の仕事だけど、それが物語とは関係無いキャラ萌えに終始してる。
ある意味アメリカが作った
けいおん。
問題がなんであれ彼(彼女)らが動いてれば楽しい、と思える人にはいい映画なのだろうけど、ただ美少女が出てればいい、ってのに抵抗を覚えるのと同様に
トイストーリー3は俺には駄目だった。