西炯子の新刊
姉の結婚(1)を読んだ。
諦めて満足したふうでぐぢぐぢ不満たらたら不幸ぶって幸福な(まさに)女を描かせたら日本で5指に入るのではなかろうか西炯子。
相変わらず宇宙人みたいなキャラデザなのに何故か美人に見えるから不思議だ。
姉の結婚という題名から姉が主人公で脇役の弟の心情がヒロインを装飾する姉弟ものだと思い込んでたけど姉妹なのね。
にしてもすっかりおばさんヒロインが定着した西炯子。
娚の一生の評判そんなによかったのだろうか?
今回のイケメンはどうにも好きになれないな。
亀の鳴く声のヘタレや
娚の一生の先生や
電波の男よのヲタクなどそりゃもう男が読んでも笑えるし惚れるのも納得したものだけど。
ただしヒロインとやっちまうとこだけは笑った。
「今日は排卵期ですか?」
と聞かれて寝てしまうヒロインってどうなのよ。
こうやってはしょると何が何やらわからんな。
物怖じせず、疲れた険しい表情が多いのはいいね。
西炯子はキャラデザに反して徹底して「女」を描いてるんだよなあ。
特に魅力的に見える演出をしといて周囲にとって苛つく女の自己満足を。