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緋夜姑の夏 このエントリーをはてなブックマークに追加

「あなたが――Gabrielaだったのですね」
低い、落ち着いた声だった。
一面の客である。
満席の客の只中である。
天の川を渡る彦星の猛き息吹が埼玉を駆け上がり、儚き平日の早退を一瞬にして薙散らす。男も女もヲタも渾然一体となって、ただただ世界をヒヨコの一色に染め上げんとしているかのようである。
そのヒヨコの霞の中にひと際黒き影がある。
呼び出されたワルシャワ。そして――黒衣の男。
対峙するのは赤色に染まった女である。
前に京極堂「サザエ鬼?」タラヲ「です」というよくできた京極夏彦SSを読んだのもあって、京極夏彦に菅野さんをモチーフにして小説書いて欲しいな。相次ぐ若い女の失踪。その裏には人を音楽へと変えてしまう、いつまでも歳をとらない妖怪が!に便乗したネタを考えてみたが、駄目だ俺には無理だった。
暗唱できる絡新婦の頭だけ置換してみたけど、パロにしろしっくりくるセンスってやっぱ才能なんだな。

未分類 [ 2011/05/21 21:56 ]