メイキングの冒頭でRooney Maraが言ってる通り、これはfacebookの映画ではない。 本編冒頭でMarkとEricaの対話はいかにもAaron Sorkinの作品。 ただオーディオコメンタリでAaron自身が言ってる通り、デジタル技術にうとい自分(Aaron)の作品なので、Aaronらしい蘊蓄と比喩に関しては今回物足りない。 A few good menやThe west wingでは知られていない法律やラテン語での格言引用や主題に関わる分野の知識と無関係な雑談で連続と飛躍を両立させた素晴らしい脚本だったけど、娯楽作品としての嘘があるにしてもフェイスマッシュでつらつらとはいる用語の連続はいかにも路線を示すだけの記号にすぎず、今作はfacebook(事実)とAaron(虚実)の両面で半端な気がした。 純粋に才能,欲望,成功,破綻など描いた青春ものとしては面白かったし、2時間あるのに全然だれなかったのは演出,脚本,音楽がいずれもばっちりはまっていたからだし。 ただやはりFacebookとAaron Sorkinという穿った見方をすると、うぅん。 Markのキャラはばっちり立っていたので、あくまで三国志のような歴史娯楽に分類されるものかも。 講演の場面でビルゲイツっぽいなあ、と思ってたらビルゲイツって設定が後でわかって笑ったが、オーコメ曰くあれは本人ではなくそっくりさんらしい。 オーディションは極秘プロジェクトだったのでAaron Sorkin's ProjectとしてThe west wingのオーディションとして受け付けたのにはニヤリとしてしまった。