先日
コミックビーム 2011年 09月号の掲載されてる
放浪息子を読んで、たまたまなのか意図的なのか気になった点がある。
やたらと目が丸かった。
またちょっと前に志村貴子自身が自分の絵柄についてふれていたのもあって、実に私的に志村貴子絵の変化と
千葉さおりの素晴らしさをまとめておく。
初期の絵は小学生という設定上、全体的に小さく丸い。
小学生中期で角度や表情しだいで少し角張ってきてる。
小学生後期、中学生あたりから顔の変化を描くために段々と輪郭が直線的になってきてる。
↓もう円ではなくなってる。
以下からすっかり今風の絵柄、輪郭に丸みがあるものの円ではない瞳。
↓ハイライトを線で囲まず目の影的に塗らずに描かれてるのが色っぽい。
↓千葉さおりは風呂以外にもポニーテールをすべきである。
↓目の描き方とは関係ないけど、この真ん中の千葉さおり表情が可愛すぎて生きるのが辛い。
↓これは番外かw キャラのテンションを表現するためにえらいキラキラさせてる。実は眉毛の描き方が末広安那的。
↓漫画に慣れ親しんだ日本人にとっては余りに自然で違和感ないけど、左と右のコマで明らかに目が異なる描き方、所謂「目が点」だけどバンドデシネやアメコミが主な娯楽人種にとってこういうのどう思うんだろうね。
↓これは12巻に収録されるだろう現在進行の絵柄だけど、凄く丸い。
実際には四角と言うほど角張ってないが、輪郭が直線的。
前にぽろっとtwitterで書いたが、目の他に志村貴子は唇を横線だけじゃなく下に補助線を描いて唇の膨らみを描くが、少女漫画では歳上やアイドル的なキャラでよくこうやって描かれるが如何にも毳毳しく化粧顔、あるいは蛸になってるのがほとんどだが、志村貴子の唇は凄く自然で艶っぽい。
トーンとか使わず線だけでさらっと描いてるからだろうか?
目の輪郭自体は表情とかコマの意味によって勿論全然違う描かれ方がされるが、それにしても先日のコミックビームは丸すぎないかな…と。
目の輪郭だけでなく、目の色を単色ではなくグラデっぽく塗って、かつハイライトは円ではなく目の影のように微かに塗らず存在させるって時が好きかな。
志村貴子も日本の省略,誇張、漫画の記号,文法に属して「萌え絵」っぽいのにちょっと萌え絵ほどはきつくない、受け入れやすい感じがこういうところにあるのかなあ…と。
こうやってまとめると思うのは
千葉さおりが可愛いすぎて生きるのが辛い。
コミティアに漫画で参加するらしいが、どんな感じの内容なのだろうか…。
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