互いに名前も知らない関係ながら、偶然に会えた日が今生の別れと知ればそれはやはり寂しいもの。
死別ではなく、彼が仕事の都合で引っ越し、その場所を考えるにもう会う機会がない…というだけなのだが。
彼との付き合いは3年弱。
ある時期は1週間に2,3回は顔をあわせたが、今年は月に1度会えばまし程度だった。
昨年に彼が店をうつった時には家から近いのもあり彼の顔を見にいったもので。
彼が店をうつってからも覗きにいってる時点で「商品」よりも「彼(ともう1人いたが)」が目的であったが、商品の購入頻度を考えるとあまりいい客ではなかった。
しかし彼は顔をおぼえてくれたし、今日たまたま会ったときに「実は今月で最後」ということも伝えてくれて、運よく挨拶できて良かった、彼もまた「会えてよかった」と言ってくれた。
家族を優先した結果なのでもう東京にはこないようだし、もはや会う機会はないだろうし、それが互いに何か問題になるわけでもない。
それにしたって、こうやって少し何かをかわせたのは、良かったろうし、少し寂しい。
そう思える程度にはいい関係だったのだろう。
どうぞお元気で。