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【インソムニア】完成されたブラックドッグセレナーデ このエントリーをはてなブックマークに追加

The Dark Knight Rises Trailer2を見てノーランテンションがあがってしょうがないので未見だったノーラン作品インソムニアプレステージを借りてみた。
プロデューサはジョージクルーニソダーバーグ
本作では脚本および製作は別人なのが原因か冒頭のタイトル,スタッフ,キャストのクレジットが無い…というノーラン映画のおやくそくは無視されOPがえらい長かった。
ERのMaura Tierneyがいて笑った。
面白いけど地味だしところどころ見ていて気になった。
アルパチーノの発砲は警告せずに撃ったのは、あれこそ願望の表れと見るべきなのかな?
あの状況で無言の発砲はただ作品の穴じゃね?とか思いながら見てたのだけど。
またノーランだからアルパチーノは全てわかってて仲間にすら弱って見せてた…と深読みしてたけど全て素直な反応だったw
インセプション見た時もいったい誰が裏切って多層を迷うのか…と思ってたら仕掛けは別んとこで仲間は皆いい奴だったというねw
編集でカットは切り替わってるけどカットA1→カットB→カットA2→カットC→カットA3のように基本的に撮影は1カットで長く流れて結果的にカットが切り替わってるだけで理念として1カットで全て見せる、という感じで作られてるよね。そこがノーラン絵の格好よさだと思うのだけど…。
車で移動する…という説明絵も車が走ってる絵を見せるのではなく、車の主観で見える路面を気持ち見下ろすアングルを差し込んでくる。
本作は爆発とか派手な何かは無いけど、逃走と追走の場面はしっかり格好よく見えるんだから不思議だ。
かと思えばさりげなく短く過去の映像をはさんで実に思わせぶりな演出もある。
バットマンビギンズの時も10年以上前の設定絵がはさまれるが、ノーランは過去場面の映像が何故あんなに奇麗なのだろう。
音の使い方もあるんだろうけど…。
音楽もテーマと思われる曲は厚い編曲だが、捜査の場面はピアノの単音くらいで小さく静かに流れてるだけなのに、そこでうまく緊張を煽っていてFF13-2のサントラ聞いた時にもう少しこういう勉強もしてくれよ、と思ったもんだw
過去の罪によって支えられた現状、しかし現状の破綻もまた過去のそれにある…とハードボイルド的なサイコサスペンスと言った感じか。
カウボーイビバップのブラックドッグセレナーデが目指した路線だとも思うのだが、あれは尺の問題と作者の若さと客層など色んな問題で「暗い重い地味」というにはそこまでに至らないわかりやすい大衆娯楽話だったけど、過去と現状に誇りと迷いがあるおっさん…と言う点ではアルパチーノという神輿があってこそかもしれないが本作こそがブラックドッグセレナーデの完成された形じゃなかろうか。
最後ノーランにしては視覚的につまらない最終カットだったな。

未分類 [ 2011/12/26 13:44 ]