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現在の音符表記と新しい音符表記のそれぞれの問題点 このエントリーをはてなブックマークに追加

新しい音符表記を提唱する『Hummingbird Notation』

↑の記事を読んだ。面白いと思った。自分も常々「新しい記符法」が必要だ、と感じていたからだ。
現在の記符が抱える問題は大きく2つあると思う。
  • 12音階に外れる音を記録できない
  • 音の強弱を音符だけで記録できない(fやpが必要)
利点は、曲の速度(テンポ)はBPMの値を書けばおおよそのあたりはつくし、音の長さは音の終わりまで追いかけなくも音の開始点(音符)を見ればわかるし、12音階に限れば、音程、長短、強弱、と音の性質を、強弱以外はかなり単純化出来ている。
強弱だけが、音符だけでは表現できず、余計な記号を足している格好だ。
DAWのピアノロールでは、音の強弱は色で表される。
青が弱、赤が強。
ピアノロールは和音の演奏をするにはつらい記符法だが、1小節内に母数となるグリッドがあるなら音の長さや音の強さについてはある程度直感的であると言えるし、わかりやすい。
自分が新しい記符法が必要だと思うのはそういう理由からだ。
ピアノロールは客観的で音以外の情報がないのに音程、長短、強弱の全てを表現しているからだ。
ただし、音域が広く和音だと情報が細かすぎて即応しなければならない演奏には向かないという弱みもあって、現在の5線記符とピアノロールの良いとこ取りが出来ないものか、と考える。
今のところ自分にはうまい方法が思いつかない。

さて、件の新しい記符だが、音階が1オクターブ内で単音、1行で記録するならこの方法は有効かもしれない。
しかし、1オクターブ超過で和音には、この方法は煩わしい。
初見で不便だと思った理由は以下。
  • 5線紙に従うなら音符の形を音程ごとに変える必要が無く無駄な情報が増えてる
  • 5線紙に従うなら12音階から外れた音を記録できない(現在の問題と重複)
  • 音の長さを音符の終結(横棒)まで見ないとわからない
  • #やbなどの記号が小さく見づらい(早いテンポの曲で反応できない)
白黒が前提なので、現在の楽譜と同じ問題を抱えつつ新しい問題を作り出している。
もちろん慣れもあるだろうが、出来るだけ単純で大きい形で少ない記述、という記号の存在理由から離れている気がする。
他にも、もっと専門家の意見が知りたいが、今回の提案記事自体は面白いと思うし、これ機に現在の記符も更に改善出来たらいいな、と思ったり。

感想(考察) [ 2013/04/11 23:43 ]