晩飯喰いながらNHKのニュース観てたら、
アルゼンチンの
バンドネオン問題が特集であって面白かった。
アルゼンチンと言えば
タンゴ。そして
タンゴの伴奏と言えば
バンドネオンである。
そして、今
アルゼンチンでは
バンドネオンが入手困難で問題になっているそうだ。
僕は最初、日本における和服などと同様に、
グローバル化に伴う独自文化衰退のような問題だと考えていたけど、少し違うようだった。
というのも、
バンドネオンはそもそも
ドイツで作られて、それが
アルゼンチンに渡り
タンゴに貢献したそうなのだが、実は
アルゼンチンは輸入に頼り自国で
バンドネオンを製作(設計)する技術と知識に乏しく、そして更に問題を悪化させているのは、
タンゴ人気が世界に広がりアルゼンチン以外の国への輸出が増え結果として
アルゼンチンで入手困難を招いた、と番組では紹介していた。
その現状を打破するために
バンドネオンの輸入出に関する法律を制定するかもしれん、ってところで番組は終わった。
タンゴの衰退とかではなく、それでいて求めるのに困難だというのは実に皮肉だ。
筋が違うかもしれないが、日本でも祭りが防犯上の理由で中止になったり、文化人類学系ではよく言われる、国内での日常、当然故に問題視されず衰退する文化を少し想った。
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