久しぶりに読んだ
チキタ★GUGUですが、所見より面白かった。けどこりゃ売れないよなあw
妖怪と人間が同居する作品の売りは、異種族間における問題、人間は世界の側面であるけれど必ずしも人間が全てではない、という事だろう。
けど、大概の作品が
良い妖怪=人間の倫理に沿うとあくまで人間の価値観を善とした前提で描かれている。
僕が大好きな
うしおととらもそう。
人間では及ばない能力を持つ妖怪を描くと、どうしても
戦いが作品の前面に出るし、それが楽しみの1つではある。
けど
チキタ★GUGUが素晴らしいのは
戦いなどの義務や使命などなく、
日常生活の側面として戦いがあるところ。
しかし反面、戦いも日常の側面に過ぎないのでえらく淡々としている。言うなれば見せ場がない。僕は
ニッケルの話なんて最初は面食らった。犯罪や生死などそれらが構えずにぽつりぽつりと描かれ示される。
人喰いだ堕胎だとそれこそあの絵柄で可愛らしく淡々とキツい事を見せられる。
幼馴染
ハイカの結婚とか見せ場の1つだろうに、読者としてはいきなりあれを見せられる。それまで登場人物達が抱いていたであろう感情や積み重ねたものを示さない。読者に介入を許さない世界、あの可愛らしい絵でえらく辛辣な事を描く。
見せ場が無いまま魅せられる、よくわからない日常。こういう作品がメジャーになる事はないだろうけど、根強くちょろちょろとあると良いな。
関連リンク
◆
チキタ★GuGu - Wikipedia◆
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