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人魚が抱える美しさの代償。【コーラル 手のひらの海】TONO このエントリーをはてなブックマークに追加

コーラル 1-手のひらの海- (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) TONOTONOの新刊コーラルを読みました。相変わらず、綺麗でほんわかで淡々と毒があります。
女の子が思い描いた物語と、女の子自身の抱える問題がLinkしてたりしてなかったりと、ネバーエンディングストーリー的な設定。もっとも互いに干渉せずあくまで現実と空想が区切られてます。

Tags : TONO コーラル

未分類 [ 2009/09/29 09:09 ]

見せ場の無い妖怪との日常【チキタ★GUGU】 このエントリーをはてなブックマークに追加

チキタ★GUGU 8 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) TONO久しぶりに読んだチキタ★GUGUですが、所見より面白かった。けどこりゃ売れないよなあw
妖怪と人間が同居する作品の売りは、異種族間における問題、人間は世界の側面であるけれど必ずしも人間が全てではない、という事だろう。
けど、大概の作品が良い妖怪=人間の倫理に沿うとあくまで人間の価値観を善とした前提で描かれている。
僕が大好きなうしおととらもそう。
人間では及ばない能力を持つ妖怪を描くと、どうしても戦いが作品の前面に出るし、それが楽しみの1つではある。
けどチキタ★GUGUが素晴らしいのは戦いなどの義務や使命などなく、日常生活の側面として戦いがあるところ。
しかし反面、戦いも日常の側面に過ぎないのでえらく淡々としている。言うなれば見せ場がない。僕はニッケルの話なんて最初は面食らった。犯罪や生死などそれらが構えずにぽつりぽつりと描かれ示される。
人喰いだ堕胎だとそれこそあの絵柄で可愛らしく淡々とキツい事を見せられる。

幼馴染ハイカの結婚とか見せ場の1つだろうに、読者としてはいきなりあれを見せられる。それまで登場人物達が抱いていたであろう感情や積み重ねたものを示さない。読者に介入を許さない世界、あの可愛らしい絵でえらく辛辣な事を描く。

見せ場が無いまま魅せられる、よくわからない日常。こういう作品がメジャーになる事はないだろうけど、根強くちょろちょろとあると良いな。

関連リンク
チキタ★GuGu - Wikipedia
TONO - Wikipedia

チキタ★GUGU 8 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) TONO

Tags : チキタ★GUGU TONO

未分類 [ 2009/09/26 06:58 ]