巷では今
俺の妹がこんなに可愛いわけがないが話題となっておりますが、
妹属性を語るならば
兄妹はじめました!を読むべし。
題名通り、
高坂茜(兄)と
高坂葵(妹)を中心に展開するコメディ。
しかし、実は
高坂茜(兄)と
高坂葵(妹)は元
幼馴染。
高坂葵(妹)は
旧姓・松山葵。両親の再婚により、
幼馴染から兄妹、家族という関係になったのです。
兄妹になってから13年、ともに高校生。その二人が描かれていきます。
高坂茜(兄)は、一緒に
ままごとをしていた
幼馴染の頃から
恋心を
松山葵に抱いていました。そして、その後
幼馴染から兄妹となった
高坂葵(妹)へも、只ならぬ
想いを。
高坂葵(妹)は、すっかり
「お兄ちゃん」と
兄妹として
家族として
高坂茜(兄)を慕います。
高坂葵(妹)の
家族愛が解るからこそ、自分の恋心を前面に出せず
高坂葵(妹)を見守り、
シスコンの名に甘んじ、ともに過ごす
高坂茜(兄)。
基本はドタバタコメディで、上記の要素を少女漫画が如く前面に描写されているわけではありません。
だけど、だから
高坂茜(兄)が切ねえw
高坂葵(妹)が所謂
萌えと云える幻想的なキャラではなく、あくまで兄を慕い、家族として遠慮のない罵倒。
絵柄に反して
萌えは副産物、あくまでそれぞれの
立場における楽しみや喜び、関係が描かれていきます。
以上の兄弟以外にも、お隣さんの
兄妹・
大山緑葉、大山萌葱。大山萌葱の幼馴染
若葉弧金、そしてウサ耳リボンが特徴的の部活の先輩
朝霞真紅、などなど。
弧金→萌葱→茜→葵、と四角関係も展開しながら、それぞれに仲が良く明るい描写、4コマ漫画となっています。
個人的には、
2巻で登場する双子の妹
真白が一押し。
所謂
ツンデレなんですが、恋心ゆえの
ツンデレと言うより、友達も含めて上手に関われない不器用な感じがたまりません。
高坂茜(兄)とは相性悪く、顔を合わせる度に喧嘩するのですが、これがつまり///
年賀状の話なんてニヤニヤが止まりませんでした。
妹、幼馴染、ツンデレなどなど、
萌え要素、
属性を構えながら、一歩外して進んでいくキャラクタ。
互いの立場や関係を楽しみながら喜びながら思うからこそ、明るい描写がどこか寂然とうつるのは僕の眼がおかしいのだろうか。
単純に
恋に限れば、きっと報われないキャラばかりだと思う。
けれど、どんな立場であっても思い合う
愛ならば、もう既に果たしているキャラクタ達。
恋愛モノじゃないのに、だからこそ
恋愛がうまく表現されている
兄妹はじめました!。
萌えとは一味違う
妹と幼馴染を御求めのかたは是非1読を。
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