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【FF13】脚本以外は素晴らしかった このエントリーをはてなブックマークに追加

ファイナルファンタジーXIII PS3中古2000円で購入したFF13
プレイ動画で既に酷いところを知りつつ坂本真綾と浜渦正志のために購入プレイ。
結論を言えば面白かった
※利鈍の箇条書きは以下

【FF13】中村悠一に勝てないので中途感想


FF13関連いろいろ

40時間でラスボスに到達したが全く勝てずミッションでLv上げたり装備を整えて50時間でクリア。
エンディングを見て改めて思った。
脚本が悪い
1本道はゲームとしては許容範囲だと思った。
ゲーム開始して最初に3組がそれぞれの思惑で動き目的地に達して3組が衝突しまた分散する。
3組がそれぞれの問題を抱えながら、プレイヤが操作する前の過去話が断片的に見せられ、過去と現代を徐々につなげて未来(エンディング)を予感させる。
1本道だけど操作させるキャラの切り替えと並行した物語展開で、同じ場所だけど違う刺戟があり不満はない。
ワンダと巨像MOTHER2のように攻略に不要、イベントもない、だけど歩いてみようと思えるPS3ならではの綺麗なフィールド。
ただ残念なのはワンダやMOTHER2ほどの情緒や世界のつながりがなく綺麗なだけ。そして仲間同士の対立や葛藤を乗り越えた成長など、具体的な行動=脚本が稚拙なせいで設定やシステムなどが台無し。
ヲルバ郷なんて失われた故郷と言う設定、素晴らしい音楽、切ない風景、宝箱以外に世界を感じさせるための調べられる対象などなど、もっと泣ける筈なのにタワーからの唐突な移動とこれまでのヴァニラとファングの支離滅裂な言動で台無し。
やたらと奇跡だ罪だ傀儡だヒーローだ贄だ人間だルシだと象徴的な言葉を連呼してよく喋る癖に誰も人の話を聞いてなくて展開が連続しておらず前後不覚
また日常会話がなくひたすら決め台詞の連発だから学芸会。
Aが肯定すればBが否定する。Bが肯定すればAが否定する。だけどAもBも立場が同じで目的も同じだから矛盾してる。
ラスボスを倒しても倒さなくても世界は崩壊。ではどうするのか、その模索のために世界を巡る筈がただなんとなく倒して奇跡展開。
ヴァニラやファングの使命、ライトニング達とは違う使命に関する伏線や対立をもっと丁寧に少しずつ見せていけば、あの奇跡も感動的だったのに、結局プレイヤがわからない点はキャラクタもわかってなくて、そして実は脚本家も書いててわかってない破綻、矛盾ではなく破綻。
作品には矛盾や奇跡などあって当然で、それをいかに破綻させず描いてみせるかが作家の仕事なのに、それらを丸投げ。
ホープとスノウ、サッズとヴァニラ、それぞれの衝突は映像演出と戦闘の面白さでテンションあがるのに、彼らの言動が相手を否定するためだけの言葉で、これまでの行動やこれからの行動がまるで頭になく、それでいて一緒に行動しいつの間にか意気投合。無茶苦茶。
キャラデザがキャラ人格と無関係。
物語とは異なる世代,性別,人種,立場が衝突して起こる問題、言うなれば人間関係=奇跡が描かれてこそ。
なのにただ見た目だけ区別しやすく、しかし言動は年齢も性別も人種も無関係で、こんな稚拙で軽薄な言動しかさせられないなら人物描写などせず昔のRPGみたいに目的と行動だけを見せて後はひたすらプレイヤが操作する仕様にすれば良かった。
物語としては情報が少なく破綻してるしゲームとしては文字情報が多いのに理解できない
離別と合流、反発と共有、それぞれの設定や構成だけだと胸が熱くなるのに、どうしてFF13はこんなに萎えるのか…。

システム上RPGとは少しずれたので批判されたのかなとも思うが、個人的にオプティマなどシステムは素晴らしいと思う。
エリア移動不可とリスタートのせいでアドベンチャになっるし、FFと言うよりもサガシリーズ、もっと言えばサガフロンティア2を拡張したスーパーサガフロンティア2のような印象だった。
だからこそ俺には合ってて良かった。
これでキャラや台詞がサガフロ2並に情緒にあふれてたら名作だったのに
PVが素晴らしいのは断片だからだ。そして本編でその前後を知られて初めて名場面は名場面となる。
しかし本作は名場面風のイベントがあるだけで日常の積み重ねが無い。
つまりPVで見られる情報が全てなのだ。
ゲームはプレイしないとわからない。
しかしキャラや物語はPVで全て。

イベントの難しさはあるだろう。
SFC時代までは操作できないイベントがあっても文字だけだったからプレイヤの好きな間合いで進行(skip)できた
フル音声かつムービーになってそれらの進行速度が強制されるストレスはプレイヤにしかわからない。

時間と予算をかけた映像と音楽は流石でシステムもちゃんと調整されていた。
起承転結のプロット、仲間の反発と合流、守るための戦いが世界を壊す矛盾、それら設定と構想は良いのにシステムよりも優先したと言うシナリオ(脚本)が幼稚。酷い。
言わずに伝える、文学の基本を記号の集合におとしめた作品。
声優とCGはいい。喋らなきゃそれぞれいいキャラ。
ライトニング達も本当はあんな事言いたくなかっただろうに仕事だから仕方なかったんだ。
と言いたくなるくらいに脚本以外は素晴らしいゲームだった。
名作だったのに。脚本さえよければ全世界に絶賛されるほどの名作になりえたのに。

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未分類 [ 2010/08/21 07:28 ]