文京シビックホールにて公演された、
人間国宝である
一龍斎貞水の
立体怪談を観に行ってきました。13時30分に開場、14時に開演と云う予定だったのですが、
先月開店した『BOOKOFF(ブックオフ) 渋谷センター街店』に寄ってたら14時に到着という愚行。間に合って良かった。
文京シビックホールで
立体怪談を公演するようになって6年だそうで、僕が観に行くのはもう3年目です。
ギリギリに到着したものの、到着後には多少余裕があり、演目中に水を差すこともなくほっとしました。
演目に関して記す前に1つ。僕にとって少し残念だったのが、
371席が老若男女で埋め尽くされる中、和服での観覧が僕を含めて6人しか居なかったw
ちなみに、僕は
あめんぼうにて購入した
伊勢木綿無地の黒い長着と
美夜古企画で購入した
武者袴と
地下足袋スポーツジョグでした。
さて、演目ですが、出演者は以下。
- 前座
- 一龍斎貞橘(講談師)
- ゲスト
- 柳家喬太郎(落語家)
- 出演
- 一龍斎貞水(講談師・人間国宝)
一龍斎貞橘若手らしくググったけどプロフィールなど解りませんでした。
僕は、こういう伝統芸能には疎く、観覧するのも
笑点とか、たまに
NHKの深夜に放映されているのとか、せいぜいがそんなもんです(基本的にTVを観ない生活習慣もあって)。
雨月物語や
東海道四谷怪談などは知っていますし、
江戸怪談集や
江戸の悪霊祓い師などを購入し楽しんで読んでいます。
しかし、古典がどうのこうのと能く解りませんし、知識にしろ感覚にしろ面白さが解らない、詰まらないのではなくて解らない藝も多くあり、どうしても日常的な娯楽としては距離があります。
そういう、僕自身が偏見を抱いていると云う前提のもと、それでも観たいと思うのが
立体怪談であり、そして、今回は疎い僕だからこそ見出せた楽しみもありました。それが、
柳家喬太郎の落語。
その筋では有名な落語家なのかも知れませんが、僕は全くの未知でした。
落語を披露する前の雑談(前振り?)からして面白く、
北海道の
倶知安(くっちゃん)へ行った話や、
トドカレーや同門
柳家花緑をネタにえらく笑わせられた。そして切れる縁に続く縁として藝である新作落語を披露。
古典ではなく商店街と元夫婦の噺で題名不明(
Wikipediaのリストを見ても題名から類推出来なかった)。
言葉遣いも、自らを「キョンちゃん」と呼んでください、とか名詞をあえて英単語で言って滑稽に見せたり、伝統芸能ゆえの賛否両論がありそうな藝ではあるが、年齢を感じさせない柔軟な藝で僕みたいに不断からして落語などに馴染んでいない者からは大変に面白く笑わされた。
この記事を書くにあたり
ググってみたところ、
youtubeにネタが上がっていた。
柳家喬太郎 「ほんとのこというと」 1/3
柳家喬太郎 「ほんとのこというと」 2/3
柳家喬太郎 「ほんとのこというと」 3/3これも面白い。
語弊があるけれど、今回の
立体怪談での最大の収穫は
柳家喬太郎を知ったことだろう。
今度、
柳家喬太郎個人の落語を観に行こうかな、と思うほどに大変楽しませて貰った。
ところで、
Wikipediaには
妖怪変化 京極堂トリビュートに執筆とあった。
な、なんだってー!!済みません、
西尾維新以外は流していましたorz
件の本(蔵書)を確認したところ
粗忽の死神と題名を執筆していました。本当だ。これ後で読もう。
そして、締めは
一龍斎貞水の
立体怪談。
お岩誕生でした。歌舞伎との違いや、扇子を一打すれば年月を越せる、など多少の蘊蓄や雑談を交えた、怖いというよりは、歌舞伎や講談の幅や關聯と言った藝を楽しむ感じでした。
立体怪談は照明をおとして披露するので仕方ないのかも知れませんが、今回も白い和服でした。
演目終了後、藝人が出口にて挨拶するのですが、もう観覧しだして3年目になるのに未だに写真を御願い出来ないヘタレですw
きっと恐らく、来年も観に行くでしょう。誰も付き合ってくれないから1人でも。
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