娚の一生 4 結婚を読んだ。
3巻までの本編は、何だかんだいっても
つぐみ(女)が四苦八苦して都合の良い男
海江田が飲み込む、というものだが、本編でも臭わせてるとは言え、今回は海江田を「女=つぐみと読者」から離して人物として存在させた、という感じがした。
海江田のBL疑惑の話のつぐみのテンションがおかしすぎだろw
既に結婚しながら相手の未知を自覚した、という不安を描いたドタバタとは言え、この話だけ色色と乗りが浮いてる。
もしつぐみがこんなに喜怒哀楽が明瞭ならばもっと幸福を自覚しながら生きていられた(描けた)だろうし読者も少女漫画として単純な認識で楽しめたのでは?
話の幅としてありだと思うしわかりやすい萌え話ではあるけど、この作品の指向はそれじゃないから受けたのではなかろうか。
3巻までは女にとっての男、というだけだったが4巻は男に焦点をあわせた、ということなのだろう。
にしても、つぐみは自身でどうとでもなることを男に求める実に鬱陶しい自己陶酔女なのに、それを示しつつもよくもまあヒロインとして魅力を
姉の結婚とは違い周りのせいにしないからかね。自己陶酔と自覚してる、という点でつぐみは線が引けてる大人ということか。
娯楽作品として単純化された描写とは言え「色色とたまってたものが爆発した」という女の台詞には苛っとした。それはつまり不断からの某を怠った上で問題だけを起こす無能だからね。
女はなぜ突然怒り出すのか?なんて本が書かれるくらいだが、こういう自身の無能を正当化する人間は性別なぞ無関係に公的に罰する何か(法律)が必要だとすら思ってる。
2人の子供はいらなかったのではないか。自分の好みだが、娯楽作品における幸福な結婚に子供は不要だと思う。子供を持たず、しかし恋愛感情だけじゃない関係の維持、というのに浪漫を感じる。特に成人してから出会った男女関係において。
それについては
京極堂の細君、中禅寺千鶴子の魅力。で書いたが、我ながら読みづらいのでまた改めてまとめてみようかしら。