| 幼馴染の男女1:2の三角関係を描いたさんぶんのいち。(2)を読みました。が、あれ、気付いたら四角関係になってません?A^^; そういう意味でも題名や展開も気になるところですが、僕はとにかく小野寺葵に惚れて読んでます。 |
▼のんけと百合の三角関係
本作は
大槻柚奈、
小野寺葵、
森川楓の3人、男女1:2の幼馴染の三角関係を描いてますが、実は
小野寺葵の本命は女性である
大槻柚奈。
同性愛が主題の作品や、あるいは
振られ脇役ならばともかく、題名に属する主人公の1人でありながらイロモノでもなく同性愛者ってのは珍しいんじゃないでしょうか。しかも言ってしまえば萌え作品で(だからこそ可能?)。
■報われない。ああ報われない。たまらない。
小野寺葵の本命
大槻柚奈はのんけです。天真爛漫なキャラ(僕の嫌いなタイプw)で恋愛には疎いですが、少なくとものんけです。
なんていうか、つまり、
報われない。
ああ、めっちゃ好みです。
| 子供の頃にいじめられてしこりとなっていた人物、前巻途中で登場した4人目の幼馴染と再会し、子供の頃と同じ髪型にして覚悟する小野寺葵。 |
上記の髪型も単なる萌え以外に何か感じる、本作は実に丁寧という印象。作者
松沢まりは
いぬかみっ!が有名で、実は僕には合いませんでした。絵が綺麗で
萌え系としてよく出来ていると思うのですが、
綺麗な絵以外に何も見出せず結局作品を読まなくなりました。しかし今作は3人の幼馴染が描くドタバタ萌え、それだけなのに萌え(綺麗な絵)以外の要素が実に丁寧。
先述の
4人目の幼馴染の話も、大人(読者)からすると他愛ない話なのですが、当人としての思い(苦しみ)も「ああわかるなあ」という
いかにもトラウマじゃなく、あくまで
そういうことも程度におさえられている。
実際に
4人目の幼馴染とうまくいかないのは
小野寺葵だけで、他の人物はそれぞれ別の関係を築いています。
■貧乳ツンデレっていいもんですね
| | 作者あとがきで小野寺葵の胸がペタペタとか、恋愛ではないけど少なからず思っている幼馴染の見舞いに見せる弱った姿とか、もうね、本作のヒロインは間違いなく小野寺葵です。 |
■幻想とは別の百合の儚さ
| 幻想とは別の百合の儚さは志村貴子【青い花】が有名で、また僕も「気持ち悪いなんて思わないで」が印象深いですが、本作もあくまで1側面としながらさんぶんのいちである小野寺葵の遣りきれぬ恋心がたまりません。 |
不断から「好き」だと言いながら、その意味を理解されず、そしてやっと本気で迫った小野寺葵。そして、それに対する大槻柚奈。
題名に反して
4人目が結構強いキャラなので、それに対する大槻柚奈など読んでて「あれ?」とも思ったのですが、
4人目を契機に動く小野寺葵や森川楓など物語は意外にも盛り上がってきました。
本誌を読んでいないのでわかりませんが、作品の分野的にもあと1,2冊で終わるのだと思うのですが、はてさて、それぞれのすれ違いにどう決着をつけるのか、このまま結ばれるにしろ報われぬにしろ、萌えつつキュンとくる丁寧な作品であり続けてほしいと期待してます。小野寺葵とか小野寺葵とか小野寺葵とかね。
関連リンク
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いにしゃるえむ2 漫画家、松沢まり公式。仕事や日常、情報ブログ。◆
松沢まり - Wikipedia◆
さんぶんのいち。松沢まり - 作品紹介ページ - 新刊情報 - コミックエール!◆
コミックエール!◆
まんがさんぽ ■さんぶんのいち。 (松沢まり)
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