またどこかで会おう。え？終わり？

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■年上と年下 教師と生徒

「年上の女」男は一回通る道よ
STAYプリティー First Love (フラワーコミックス) 西炯子

とある通り男ならたまらんシチュですが、年上,教師と優位でありながら性格的には逆。無邪気で強気攻めの生徒と弱気で慎重な女教師と言う構図。
告白して自分を男だと意識させる生徒、立場上の問題から如何にして断るか悩む女教師。しかし当然ながら彼は真面目な告白で自分も軽卒には出来ず、日を重ねる程に彼を眼で追ってしまう。

■受け攻めの構図

僕が男なのもあるけど、生徒は必死ながら自分の欲求を通すばかりで、如何にして接するか悩む女教師こそがたまらない。
エロ作品だと女教師こそ積極的だったり、あるいは少女漫画だと成績優秀な我が儘強気攻め生徒が真面目で少し抜けてる女教師受けパターンもあるけど、本作は後者に近いが、どちらも少し顔が良くてただ自分と相手の感情に過敏な恋愛模様。そこが素敵。
告白されてから、段々と彼を意識しだし、彼に惹かれてる状態に気付き自己嫌悪し泣き出す女教師。
立場や責任がありながら悩み、そして自分の感情すら思わず昂って相手を好く、どちらも余裕なんかなくて笑ったり泣いたり困らせたり、年上女に年下男、教師と生徒、と言う構図を忘れてその煩悶こそ恋愛だよ!!と夜中に走り叫びたくなること請け合い。

ナサケナイ…ちょっと言い寄られたくらいでその気になって、感情的になって、一喜一憂して、私ってなんだか…
最低!! 二宮ひかる

を思い出した。
自分の好意は確りしながら失わずに得るため、女性から告白なんて構図は今でも少数派じゃないのかな。
逆に自分の感情があやふやで言われて気付くのも慥かにあると思う。
男の僕からするとどっちも都合の良い身勝手さだと思うけど、それでも男が惚れたなら言いたくもなるものだ。
背伸びして情熱は表題作を含めて以下の4コマが収録されてる短編集です。

• 背伸びして情熱
• 赤くない糸
• 桜姫
• お酒さん
• 正月早々
• お嫁に行っても
• 雨と猫
• 夫婦かき氷
• 十五夜に、お風呂

中には姉と弟の近親相姦モノもあって、ほんわかした絵にちょいとキツい如何にも女性らしい感じ。
商業作品はこれ1冊らしいですが、恋愛作品ならまた読みたいです。
キュンとして少しはらと泣く、萌えとはちょいと違う、恋心な作品。

「俺に好きって言われたから俺を好きになったんだとしても、それは、俺の勝ちってことにしといてよ…」
「…うん」

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◆私的この少女マンガがすごい2008『亀の鳴く声』西炯子
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関連リンク
◆仙石寛子 空豆人間
◆仙石寛子『背伸びして情熱』/まんがタイムKRコミックス エールシリーズ/芳文社 - よつぎりポテト
◆仙石寛子 - Wikipedia