TOP Page
TOP Page > 姑獲鳥の夏

スポンサーサイト このエントリーをはてなブックマークに追加

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 [ --/--/-- --:-- ]

[期間限定]小畑健が描く【姑獲鳥の夏】京極夏彦 このエントリーをはてなブックマークに追加

最近人気漫画家に小説の表紙を描かせて再販するのが流行ってますが、これまで古典作品ばかりだったと思います。
それが今回、京極夏彦のデビュウ作姑獲鳥の夏の分冊版を小畑健が描いて再販されていました。
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫) 京極夏彦 小畑健分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫) 京極夏彦 小畑健
格好いいけど関口は!?www
現在志水アキが漫画版魍魎の匣を画筆してますが、もしかしてまた別の作品を別の作家に漫画化させる話でもあるのでしょうか。

関連記事
ついに憑物落としに臨む京極堂【コミック怪 Vol.07 2009年 夏号】
京極夏彦『魍魎の匣』の登場人物、各メディアの比較動画
ついに京極堂の妖怪蘊蓄が『コミック怪 2008年 冬号 Vol.05』発売
『コミック怪 2008年 冬号 Vol.05』は11月28日に発売!!
原作・京極夏彦、作画・志水アキ『魍魎の匣』2巻は探偵・榎木津と里村紘市が登場
探偵・榎木津礼二郎に里村紘市も登場『コミック怪 Vol.04』
漫画版『魍魎の匣』2巻は8月18日に発売予定
京極夏彦の『百鬼夜行シリーズ(京極堂シリーズ)』が『鵺の碑』より出版社を変えて発売に
アニメ『魍魎の匣』続報・主題歌は『ナイトメア』orz
京極夏彦『魍魎の匣』のアニメ・キャラデザ画像公開
美術と衣装と音楽に「ほう」と魅せられる映画【魍魎の匣】
京極堂の細君、中禅寺千鶴子の魅力。
京極堂・中禅寺秋彦と千鶴子夫婦に思う
ねんがんの【京極夏彦『魍魎の匣』新書初版】をてにいれたぞ
京極夏彦と柳家喬太郎の2ショット

関連リンク
web KADOKAWA - 角川書店・角川グループ コミック怪
大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
映画 魍魎の匣【もうりょうのはこ】
日テレ系アニメ「魍魎の匣」(もうりょうのはこ)
志水アキ公式ホームページ@ヒゲズシ
京極夏彦作品オンリー同人誌即売会【眩暈坂上にようこそ!2】
京極夏彦 原作のアニメ『魍魎の匣』にぷよぷよが友情出演していた件。
コミックナタリー - 志水アキ完全コミック化「匣の中の娘」を全サービス
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫) 京極夏彦 小畑健分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫) 京極夏彦 小畑健

Tags : 小畑健 姑獲鳥の夏 京極夏彦

未分類 [ 2009/09/03 01:21 ]

現代社会に通ずる憑物への理解『憑霊信仰論』 このエントリーをはてなブックマークに追加

憑霊信仰論―妖怪研究への試み (講談社学術文庫) 小松和彦『姑獲鳥の夏』を契機に日本文化の盛衰、変化などの具体的な要素に興味を持ちまして、異邦人の記録から江戸後期から明治初期にかけて変化した日本文化が何を失い何を得たのかを考察する『逝きし世の面影』、赤松啓介の『夜這いの民俗学』などと併せて本書を読みました。
地方(場所,箇所)によってそれぞれ異なるものから類似点,共通性を挙げ、憑物と云う概念が日本文化においてどう作用していたのか、を明らかにしようと云うのが本書。
論文であるので当然なのですが、引用文とともに参考文献を記してあるので混乱することもなく、しかも類似点,共通性が主題であるので、敷衍した展開から素人でもすんなり読めます。
折角題材が面白いのに、その引用元が有るのか無いのか判らず是非の判断が出来なかった『あやつられた龍馬―明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン』を読むと学者的な記述(情報源,参考文献と論旨の関係性)の重要性を思い知ります。
憑物と云う物質的(具体)にありえない抽象的概念が、どうして表現上だけとは云え現代にまで通じているのか。
そして、もっと頻繁に遣われていた時代には、具体とどう関連し、どういう意味だったのか。
本書を読めば、『憑物』が意味として通じなくなった現代の利鈍までに及び、様々な文化的理解の助けとなるでしょう。
印象深いのは、本書『憑きものと民族社会』の締めくくり。以下本書からの引用です。
古い「憑きもの」信仰は、たしかに滅びつつある。しかしながら、本稿で垣間見たように、農村ばかりでなく、現代の都市生活者の、重層した形で帰属する複数の集団のそれぞれのなかにおいてさえも、衣を改めた「憑きもの」信仰がなおも生きているのをはっきりと認めることができる。人びとが他人を犠牲にしてでも自分自身の上昇を望み、その一方では他人の成功を苦々しく思い嫉妬を覚えるかぎり、広い意味での「憑きもの」はけっして人間社会から消滅することはないのではなかろうか。
『姑獲鳥の夏』は個人の問題を時代(社会)や装飾となる民俗学,妖怪に仮託した作品でしたが、上記の文言──憑霊信仰論の著者、小松和彦の言葉を受け、敷衍した理解を求めるのならば、社会主義的だった村社会から資本主義(都市)への転換。そして迷信を払拭せしめんとする科学認識ある今現在でさえも憑物を孕んだ社会(文化)であると理解出来ます。
憑霊信仰論―妖怪研究への試み (講談社学術文庫) 小松和彦 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) 京極夏彦

Tags : 憑霊信仰論 小松和彦 京極夏彦 民俗学 講談社学術文庫 姑獲鳥の夏

書籍 [ 2008/01/01 00:00 ]