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二宮ひかるとシギサワカヤと日坂水柯の違い このエントリーをはてなブックマークに追加

白衣のカノジョ(3)を読んだ。
相変わらず、男にとって好都合なエロヒロインだ。
でも萌え作品と違って気持ち悪さを感じないのはどういうことだろう。
恐らく、程度はともかく女にとっても不明な男、男に対する女にくらべたら小さいが、女に対する男の許容があるからだろうか。
さて、読者層がかぶってよく比較される3作家の違いを書いてみる。
  • 二宮ひかる「どんだけ体が感じても心は許してねえから」
  • シギサワカヤ「許す気ないのに体が欲しいし感じてっから「許さない」の文句だけで許してやる」
  • 日坂水柯「許すも許さないもよくわからんし疲れるし、わからんけど感じるよね」
どうだろうか?

感想(考察) [ 2013/06/23 17:28 ]

【借りぐらしのアリエッティ】はジブリで1,2位を争うヒロインじゃなかろうか。あのポニテはやばい。 このエントリーをはてなブックマークに追加

作品の総評は別にして、借りぐらしのアリエッティはジブリで1,2位を争うヒロインじゃなかろうか。
これまでは、自分にとってもののけ姫のカヤ、別格で紅の豚のジーナだった。
アリエッティは、ナウシカやラピュタのように思想が人格化したものでもなく、サツキ,メイ,キキ,ポニョのように願望の神格化でもなく、サンのようなお飾りでもなく、ジブリの健全に見せかけた幻想との折り合いが一番よくとれていて、凄くないが 久しぶりにもののけ姫紅の豚を見て、自分にとってもののけ姫で終わっていた以降のジブリを見ようと思い全部見たのだが、いずれも焼き直しか不足に感じて作品も乗り切れず倍速で見ていたが、アリエッティだけはほとんど飛ばさずに等速で見られた。それは単純にアリエッティが萌えと話の主軸として良かったから。
手伝いの役回りや、借りじゃなく盗みじゃん、とかよく言われてる点には同意するが、幼くも健全に可愛らしい、というアリエッティが見られたからいいや、という感じ。あのポニテはやばい。
これまでのヒロイン同様によく動くが、悪くはないが迂闊で、恋愛色はほとんど無いのに視覚的な女の魅力は充分にある。
しかし、アリエッティだけならともかく、あの洗濯バサミ小さすぎだろ。
借りぐらしは、小人が宣言するのではなく、小人は盗むという自覚がありながら、少年が「借りぐらし」と小人をかばう格好で宣言されてたほうが感動できたと思う。
あと歌がくどい。

感想(考察) [ 2013/06/07 13:35 ]

「海がきこえる」のアンチとしての「秒速5センチメートル 」 このエントリーをはてなブックマークに追加

海がきこえるを見た。
萌え的でありながら健全な、ただの恋愛話だが、過剰な赤面もなく今じゃ見られない様が良い。
秒速5センチメートルはこれのアンチなのかな、と思った。
恐らく作者は意図していないだろうが、過去の関係が結びつく結果、明が海がきこえる、暗が秒速5センチメートル
しかし、鬱作品と言われるほどに秒速5センチメートルが凄いとは思わない。アニメ的幻想を前提としている、または若く過剰反応する時に見れば強く反応するだろうけれど、自分の歳か、現在のアニメ過剰キャラに馴染めないせいか、じっくりしっかり作られているわりに、自分にはこなかった。
海がきこえるは部分で台詞が過剰なのと音楽が古い点をのぞけば、なんとなくありえるが、そこまで奇麗に結びつかない点を奇麗に仕上げていて、今でも充分に見られるし、ヒロインの里伽子は、今のほうが萌え的に受け入れやすいように思う。

感想(考察) [ 2013/06/07 13:10 ]

【009 RE:CYBORG】3Dが酷すぎてフランソワーズに勃たない このエントリーをはてなブックマークに追加

3D

009がTVを見る最初の場面であっけにとられてしまった。3Dが酷い。近年、視覚的には2Dでも連続した動きを簡単に作れる3Dを加工、または、なぞって2Dにするのはよくあるけど、009は基本的に3Dモデルを2Dに加工して見せている。この出来が酷い。

2004年のAPPLESEEDを見たときにも酷いと思ったけど、今でも3Dってこの程度なのか。
フランソワーズが自分だけ3年歳をとった、と下着姿でせまる場面は情緒も萌えもあわさって斎藤千和も声もエロい名場面だったが、構図やカット割は素晴らしいのに、薄っぺらい3Dがつるつる動くだけなので全然のめりこめなかった。日本のキスって、一般だと硬直、18禁だと舌の動きをまんま見せる下品、接着してから接着したまんま手や首や全身をつかってする洋画的なものがなく、その点で動きだけなら良かったのだけど、人格もなにもないつるつる3Dが動いてるだけにしか見えず全く感じるものがなかった。今時、1500円で売られてるエロ同人動画だってまともな質で動くのに。
つまり、全体的に3D質が低い。
3Dは動物より無機物に有効だけど、カメラが動いて金網がスクロールするのも、どうして金網まで3Dにしちゃったのだろうか。動かす必要がある飛行機や自動車ならどもかく、もう何10年もおこなわれてきた単純な動画、平面のスクロールすら3Dにして、しかもその画質が酷いものだから、世界中とびまわり様々な背景が見える高揚が得られるはずが、ただ間延びした映像を見せられるだけに終わっている。

イノセンスでは3Dがまともにつかえる環境でありながら、車の走りを3Dでやったら走ってるのではなく滑ってるように見えるからとあえて2D手書きにした、という話がある。それをやったIGが今更こんなつるつる3Dをやるものだから余計に酷いと感じた。
009に限らず、手前の被写体Aと奥の被写体Bの場面。被写体Aが手前に向かっているが大小が変わらず少し左右に動かすことで、あたかもZ軸に動いてるように感じさせるアニメの嘘演出があるが、2Dなら違和感ないのだが、被写体が3Dで動いてるのに視覚演出が2Dだから気持ち悪い。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qにも同じ3D駄目さを感じた。巨大な船が3D、背景は手書き2Dなのだが、背景は広角レンズの歪みを考慮した作画なのに、3DモデルはZ軸に動かしてるだけで歪んでないから、巨大に見えない。
2Dと違い3Dだとカメラ動かしほうだいだからと、人物のアップからひいて背景全体、という構図が多すぎる。同じ構図、カメラ演出は、複数話の作品で各話に1回おこなわられるなら作品の個性として印象深く、売りになるが、2時間程度の中で何度も見せられるとうんざりする。

彼の声()

009の加速装置と同様に、一部の人間だけがある特殊な状況や状態時に限り見出せるもの、というのは素晴らしい着眼であり演出だったと思うが、その体験が結局個人の思い込みと何が違うのか説明できていない。
押井守の悪いところを受け継いだ引用地獄。
ここまで造形やら映像に格好つけておきながら、肝心の精神性や場面転換を示す存在が女子高生と金髪ロリって…。特に後者は結局見せる必要が全くない演出だったし。
最後に直球で神に問う場面があまりに酷い。 アメリカの正義を肯定しつつ、それがアメリカ以外が望んだことなのか、と009が問うのも幼い。現実のパワープレイならともかく、問題を打破する能力がないのに問題があるのは気にくわないが問題解決者も気にくわない、なんてのは「なんで生んだんだよ」と切れる子供と変わらない。明確な要求もなく願望だけが肥大してそれを疑問に思わない、知能が無い行動。
全体的に、視覚装飾は大人むけなのに、内容展開は子供むけ。

語尾アル

原作を大事にした結果だろうが、今時、語尾にアルって…。
この語尾アルに関してはピジン言語の具体的な解説から人種差別、どのように娯楽作品の記号と変化したかを研究しているヴァーチャル日本語 役割語の謎に色色と書かれている。
1879年に英語圏の人間が日本語を解説したExercises in the Yokohama dialectには、it is nineをココノツ アリマスと書かれている、など。
もともと、お嬢様言葉の来歴に興味をもって、それらを扱うを本を探していたら行き着いたのだが、明治、大正、昭和の記録などから現在の記号に結びつくのは面白い。

原作準拠と言えば、009に思入れが無いから、隠密行動なのにあのマフラーを全員がしてる、という絵が笑うしかなかった。
テレポートの回数に限界があるのも、匂わせるでもなく唐突に最後の1回だと示されるから、全く危機感がなく作者の都合を押し付けられただけ。
加速装置の受け身は格好よかった。しかし、加速装置の演出がずっと同じ、かつ無駄な決めポーズを毎回見せるから格好悪くてしょうがない。
ダークナイト トリロジーはリアルにすればするほど滑稽、と叩かれたが、自分にとっては、この009こそまさにそれ。
音楽も酷い。1時間で作ったみたいな4つ打ちズギャギャ曲。川井憲次はスカイ・クロラ精霊の守り人はいい仕事してたのに、どうしてこうなった。
といっても過去の仕事を振り返ると、今回みたいなのが川井憲次節なので、個人のファンとしてはむしろ燃えるのかもしれない。
フランソワーズは本当にもったいない。全部手書き2Dだったら映画はあれでも本年最高のヒロインになりえたのに。

感想(考察) [ 2013/06/05 00:40 ]

【化物語】羽川翼の魅力 - 恋愛関係に確信と恋愛感情が核心のすれちがい このエントリーをはてなブックマークに追加

羽川翼の魅力、または失恋役などおいしい萌えキャラでありながら萌えキャラとは一線を画す点は惚れてる筈なのに萌え反応も恋愛展開もないから助言キャラなのかなっておいおいやっぱり惚れてたのかよ!という恋愛関係の確信と恋愛感情が核心のすれちがいじゃなかろうか。

【化物語】羽川翼の魅力 - 恋愛関係に確信と恋愛感情が核心のすれちがい

化物語はハーレムものだが、初期は主人公である阿良々木暦に対する恋愛反応が意外と少ない。
赤面、はわわ、キュン、ポッ、といったちょろい反応がなく、阿良々木暦が動くからそれに対して萌え反応するが、1人称なのもあって、真面目に読むとノリか好意かわからない。
羽川翼は、素直に見ればどうしたって主人公に惚れキャラなのだが、1人称かつ、性的な反応は見せても恋愛の描写が無い。
当初は、ネタが売りで全キャラ恋愛なんて考えてないからどうとでもなるように書いた、というのもあるだろう。
恋愛に対する距離感がラピュタに近いと思った。
ラピュタのパズーとシータを見て、誰もが夫婦認定をするだろうが、彼らは包容はするが告白はしないしキスもせずに恋愛的な反応を見せない。
羽川翼が近年の萌えに乗るキャラでありながら、どこか踏み込んだ印象を抱くのは、視聴者にとっては恋愛関係と思い込んでしまう程度に阿良々木暦との関係は接近してるように見えるが、恋愛を度外視した関係を見せた上で、どのキャラよりも恋愛が核心だった、という点にあるのではないか。
また、これは論点が違うが『あの夏で待っている』9話の「切なさ」にほど遠い失恋の重要性と違和感に書いた、作中の恋愛が全てで失恋に対する救いは無い。という点もある。
ハーレム主人公がもてるのはいいとして、ロリやツンや電波の手数よりも、主人公に惚れてる筈なのに萌え反応も恋愛展開もないから助言キャラなのかなっておいおいやっぱり惚れてたのかよ!ってというヒロインが1人いれば、もっと面白いのに。

感想(考察) [ 2013/05/19 06:10 ]