またどこかで会おう。え？終わり？

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単行本 4巻

もともと信者しか追いかけてない作品で、映画がアレだっただけに本書の素晴らしさが際立ってる。
映画は衣装と美術と田中麗奈が良かったけど、肝心の御筥様はお笑いPart。憑物落としに至っては単なる事件の説明で蘊蓄も情緒もへったくれもない(実はアニメは見ていないw)。
特に顕著なのは反閇(禹歩)の描写。踏み込んだ足だけをUPしたコマ割でめりはりをつけ、単なる蘊蓄を呪文に変える京極堂の凄み、作品の味がしっかり出てた。
それにしても相変わらず表紙かっけえ。
ただある見開き2pageには注意。グロ注意と帯に書いておくべきw
僕は当初4巻で終わるかな、と思っていたけど後述するコミック怪 Vol.09を読む限り5巻で終わるみたい。

コミック怪 Vol.09

4巻直後の話。いよいよ憑物落とし。
1コマの文字(台詞)が多くなってるけどこれは作品が作品なだけにしょうがないw
彼が彼岸に達する契機って腕だったっけ？腕を得ようとして彼女自身を目の当たりにしたんじゃなかったっけ？
僕の記憶違いかもしれないけど、このあたり回想を含めた説明に多少違和感があった。
御筥様と比べるとキャラに動きがなく喋るだけなので漫画としては苦しい筈なのに、人物と回想と心象の合成がたくみで全く退屈しない。
めりはりのために合間のコマが小さくなキャラの表情を察しにくいけど、関口と彼女の描写を鑑みるにこれはしかたないか。

百器徒然袋 雨 鳴釜

本誌に同時掲載されてるシリーズの外伝。
これはもともと短編なのもあって基本的なTempoを崩さず自然に進行している。
ただこちらは見せ場が無いだけに日常的なやりとりのコマが小いままで残念。
あと映画では尻端折りで作業してた京極堂が襷がけだったのも勿体ない。
衣装に背景とかなり気合いが入ってるとそういう小さいとこが気になってくるジレンマw
果心居士への流れは素晴らしい。省略がうまいし、呪文からあえて嫌がらせの蘊蓄に下げて喋る京極堂の馬鹿馬鹿しさにはニンマリ。
ただ本島の地の文を省いてるので、彼も敵と同じく何が何だかわからずあたふたする立場にある筈が割と冷静に見えてここらが漫画化の限界かな、とも。
あと華仙姑処女の話をまんましてたのには笑った。原作を既知でも未知でも影響ない程度におさえつつ一往描写してた。

【ニコニコ動画】【MAD】魍魎の匣～ほう～【コミック怪】

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関連リンク
• web KADOKAWA - 角川書店・角川グループ コミック怪
• 大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
• 映画 魍魎の匣【もうりょうのはこ】
• 日テレ系アニメ「魍魎の匣」(もうりょうのはこ)
• 志水アキ公式ホームページ＠ヒゲズシ
• 京極夏彦作品オンリー同人誌即売会【眩暈坂上にようこそ！２】
• 京極夏彦 原作のアニメ『魍魎の匣』にぷよぷよが友情出演していた件。
• コミックナタリー - 志水アキ完全コミック化「匣の中の娘」を全サービス