大長編ドラえもんDVD-BOXでついに
のび太の結婚前夜を見た。
よく言われる父娘の場面はわりとあっさりと流してる気がした。感動的ではあるが、あの作品における感動は別のとこにあるのではと。
結婚式の準備で着替えるためにカーテンがしめられ、その際に鏡にうつるしずかの父、それを横目で見るしずか。次のカットで店員がカーテンの内側から手だけを出してしずかの脱いだ靴を並べ直す。のがたまらんかった。こういう描写をちゃんとするのが子供に向けつつ大人の伝達があるドラでもんならでは。
人生と同じく何気ない積み重ねが本作を支えている。
ジャイアンと
スネ夫の助力を得て解決した問題。その後
のび太が彼らに歩み寄り片手をあげて「やあ」と言う。
ジャイアン宅で飲み会の帰りに偶然小学生時の担当教師と出会い
のび太が「
剛田んとこの帰りです」と言ったのに泣いた。
父の書斎に入室して「おやすみなさい」の後に何も言えずもう1度「おやすみなさい」と言って退室する
しずか。
原作に比べると過剰演出にいらつく点もある。ドラえもんが「皆を信じるんだ」と言ったり、
しずかが
のび太に惚れた理由を納得したと言うジャイアンなど。ドラえもんが止める理由はもっと深刻な、過去干渉などにすべきだったし、ジャイアンの発言はそれこそ長い付き合いだからこそ言葉以外で表現すべきだったのでは?
また、
のび太と
スネ夫はしっかり大人の声でキャラの成長を感じさせる素晴らしい演技だったが、
ジャイアンと
しずかは子供時代と同じ声質でがっかり。
それにしても
ミニドラSOSのポニテ
しずかも良かったが本作の短め
しずかがやばかった。特に静止画で展開される回想の
成人式で振り袖を着てピースしてる
しずかの写真はスクショするLv。
この時代で既に居ないドラえもん。しかしそれについて一切言及しないドラえもんがまた涙を誘う。
マザコンの男の子ってきもいのに、ファザコンの女の子ってどうして可愛いのだろう。
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