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暖かな描写に反して冷然と確立された【群青学舎】入江亜季 このエントリーをはてなブックマークに追加

群青学舎(1) 入江亜季群青学舎読んだ。評判は知っていたけど素晴らしい作品だ。
目新しいことはなく、むしろ童話や寓話などを下地に、それでいてそういった属性をぼかして娯楽に仕上げてる感じ。落ちの無い不思議な話もあれば、姫と盗賊のラヴロマンスに、現代の若者の恋、女教師がノーブラか気になる生徒達、魔法使いの悩み、と舞台も時代も異なる基本1話完結。
そう完結してるんだよね。
話はそれぞれ異なるもテーマは、と言うんじゃなく、それぞれに完結していて無関係、読者にとってどれほど幻想的であっても、それぞれの日常、世界の1側面に過ぎない、と暖かな描写に反して冷然と確立された作品だと感じた。

今のところ3巻まで発売されていて、まとまりの無い表紙だなあ、と感じたけど、読めばこの表紙の必然性を感じると思う。一見にはそれほど魅力には映らないけれど、それぞれ異なる世界で異なる人生を過ごしている人間を描写してるのだからまとまるわけがない。

画風に関してはベル薔薇や手塚治虫に近い印象かな。現代的ではなく、むしろ懐かしい画風だと思う。
個人的には恋愛話がどれもこれも素敵だったので、恋愛のみの作品も読んでみたいかも。素敵なんだけど決して甘くない、そんな、暖かな描写に反して冷然と確立された群青
題名の意味は僕には解りませんが、そういう指向、意味なのかな、とちょっと思いました。
オノ・ナツメ山下和美が好きなら是非おすすめします。
そんな叙情作品。

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関連リンク
あり胡同
入江亜季 - Wikipedia

群青学舎(1) 入江亜季群青学舎(2) 入江亜季群青学舎(3) 入江亜季
未分類 [ 2009/01/12 20:14 ]