またどこかで会おう。え？終わり？

商業誌は乱交ハーレムうはうは路線

同人誌の作品ではあくまで1対1がメインだったのですが、商業誌では初単行本Love Selectionに始まり、ギリギリ Sisters、そして舞FAVORITEと1対多、あるいは乱交的な話がかなり印象深く多いです。(1対1も勿論ある)。

表題作【舞FAVORITE】

主人公は実は金持ちの家の子で実家に帰ったら「御主人様」と慕ってくれるメイドが沢山いてうはうは、とまあ失笑を買うくらいに実にエロ漫画w
如月群真はH大好きだけど露骨に迫る痴女じゃなく恥じらいつつ全部受け入れてくれる清純的な女性なんてミス・エロ漫画と称するにふさわしいヒロインを描くのが実にうまい。
ただ、設定や展開やキャラクタ(人格)はすべてセックスのためだけにある感じが如月群真の作品には共通していて、エロ漫画だから当然とは言え、視覚的に見事なエロ描写を見せる作家だけに、状況や性格などの抽象的な属性があまり無くやってしまうと皆同じというのが残念と言えば残念です。
と思っていたのですが、今回は少し味付けが違いました。

女性は笑顔よりも【しかめっ面】がいい！

今回良かったのは、毎度都合よく何でも受け入れるヒロインが主人公に対して軽く反撃するところ。ヒロイン以外にも主人公と致すメイドが複数いるのですが、ヒロインと結ばれて後、新人メイドの調教を頼まれまだヒロインと繋がってる中で思わず大きくなってしまう主人公に対するこの表情。
今迄、ヒロインやサブヒロインがそれぞれの関係を認めつつうはうは、ってのはあったのですがヒロインがハーレム状態に対して面白くないってのは珍しい描写だったので、凄く良かった。女性はやっぱ笑顔としかめっ面がいいですね。

モテモテなのに主人公とだけは結ばれない報われないツンデレ

今回表紙絵のポニテヒロインに加えて6人のサブヒロインがいます。優しく誘導してくれるお姉さんや幼児体型の妹系ツンデレや堅物説教好きの眼鏡っ娘などなど。そんな中、モテモテなのに主人公とだけは結ばれない報われないツンデレがいるのですが、これがもう…たまらなかった。主人公に迫りながら、主人公とは結ばれないのもどこか予感していて、主人公以外にも奉仕するメイド(自分)の仕事をあえて主人公に見せる、それがなんというか、滑稽というか今いちエロ的にはのめりこめないのですが、寝取られじゃないのに寝取られ的なドM心をくすぐる、実に微妙なぞくぞく感。
過去の作品で本命のヒロインを想像させて元気になったところ迫るサブヒロインと言う話がありましたが、如月群真は無条件に受け入れ常に笑顔という作風でありあがら、どこかずれた感じ、一種異様なところがあるように思います。
意外と皮肉や毒があるけど、それがセックスでうやむやになる、あるいはセックスだけのためにあるような。
僕個人は恋愛とセックスと僕と彼女やあまーい恋しよや男の子 女の子などなど、大小を問わず葛藤や逡巡のある話、ヒロインが好きなので、エロ漫画と言えどやるだけやって無問題な既刊よりも好みでした。

他2編

表題作【舞FAVORITE】は単行本の2/3まで。締めがヒロインではなく堅物説教眼鏡っ娘だったり、正直構成に関して「？」でしたが、キャラはそれぞれ属性別に活かして良かったと思います。
他にも2編、別の話が収録されています。
これは1対1の話で、兄の嫁,義姉と致す話と、もうひとつは健康診断で精子を採取するためヒロインがそれに励むなんてトンデモ系。
どちらも馬鹿らしくそしてエロい。

総評

作品を重ねて、核心は変わらないままに作風は広がってきたように思います。個人的にはポニテヒロインの髪をほどくところはもう少しコマを大きくして欲しかったなあ、と思いつつ、日常パートからして漂うエロい雰囲気や誰も彼もエロい本番など表紙買いだとしても間違いなく当たりな作品じゃないでしょうか。
如月群真相変わらずいい仕事してます。

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関連リンク
◆G's room
◆如月群真 - Wikipedia
◆舞ＦＡＶＯＲＩＴＥ　（如月群真） - (まんがさんぽ)
◆美女達にご奉仕されまくるハーレム 如月群真氏 「舞FAVORITE」他 - (moeyo.com)