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食べずに読もう。漫画版【“文学少女”と死にたがりの道化】高坂りと
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このライトノベルがすごい2009を受賞
し
劇場アニメ化
も決定している
文学少女
のコミカライズ第2弾
“文学少女”と死にたがりの道化
を読みました。ちゃんと食べずに読みましたw
>>
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本作は、文学作品が食べちゃいたいくらい大好物で実際に食べちゃう
妖怪
自称
文学少女
の
天野遠子
と、彼女の
おやつ
を執筆し、また天野遠子のおてんばに引っ張られ事件に巻き込まれる
井上心葉
の2人を中心に展開する
口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ
。
僕は原作を全て読み、
【MAD】文学少女~この本と先輩の出会う場所~【アニメOP風】
まで作ってしまったほど嵌った読者なので、原作既読者としての感想です。
▼表紙と冒頭でグイっと惹き付け中身は丁寧な構成
原作1巻を漫画1冊で収めず、2巻以上で終わる丁寧な構成です。原作同様に井上心葉のモノローグから始まり、白黒ページから2人の遭遇がカラーページでしっかりと描かれていて第1話からしてグイっと惹き付けられました。
■遠子先輩にメロメロ
ヒロインの天野遠子(遠子先輩)は原作の挿絵と本文で既に充分な魅力がありましたが、やはりこうしてささいな場面でのささいな表情がいちいち見られると、もうたまりません。
■やってくれたぜ竹田千愛
普段は子犬の様に愛らしく純粋で、よく転ぶドジっ娘。
(
wikipedia参照
)の竹田千愛。原作では井上心葉の1人称のために色色と申し訳ない感じで初対面の説明があるのですが(それはそれで1視点として面白いけれど)今回の漫画版で見事にやってくれました。
以上、竹田千愛でした。
■ツン成分が足りない俺の嫁、琴吹ななせ
そしてヒロイン天野遠子と人気を2分する
琴吹ななせ
。残念ながら、琴吹ななせ描写でこの作家の苦手な面が出てる印象を受けました。
琴吹ななせ
は所謂
ツンデレ
なのですが、この頃はまだそもそも親しくないために
ツン
のみです。そのツン顔が、なんか、あれ?
表情によって描く線が異なるのは当然ですが、天野遠子や竹田千愛など
くりくりの丸い瞳と笑顔
、そしてコミカルな2頭身3頭身の描写など、原作の雰囲気を活かしつつ視覚効果は抜群で楽しんでいただけに、こういう
ツン顔
、もっと言うなら汚さや醜いものは描けないようで、ちょっと迫力に欠けたのが残念です。
同じラノベから漫画化された作品で
絶叫の描く漫画版とらドラ!の大河の表情が豊かすぎる
を見ても、萌え絵ゆえにやはり
ツン顔
に迫力は欠けますが、それでも迫るものがありつつ、そして大河がかわゆすぎる。
とらドラ
は基本的に大河に集約されるために可愛い表情が目立っても気にならないどころかメロメロになったのですが、本作
文学少女
の場合、キャラそれぞれの役割、個性がはっきりと異なるために、
ツン要素の琴吹ななせ
1人に
ツン役が限られ
、それ故に正直残念なところでした。
■琴吹ななせ百面相
とは大袈裟ですが、本巻の
琴吹ななせ
の表情をまとめてみました。
やっぱかわええなあ、ななせは。こうして見るとツンもしっかりツンしてますね。どうも描写にむらがあるのかな、と思いましたが、如何でしょう?
それにしても、やっぱかわええなあ、ななせは。このツン顔だけでご飯3杯はいけますね。
カバーを外すと[おまけ]4コマ
表紙の装丁が綺麗でこれだけでも買う価値はあると思うのですが、その表紙カバーを外すと2大ヒロイン天野遠子と琴吹ななせを描いた4コマが掲載されてます。
▼総評
絵は綺麗で、またキャラ描写と進行がうまくはまっている見事な構成で、原作は文章ゆえに表現出来たそれぞれの勘違いや思いなどの機微を漫画では省かざるえないのですが、それは天野遠子の描写を中心に、1コマ1コマの表情や動きで補っています。また、綺麗な萌え絵のそういう軽さが、井上心葉の軽薄な上っ面にばっちりはまって、原作に対して足りないところがありつつも、漫画としてしっかりと別の表現をこなしています。
本編には未登場のキャラも挿絵で描かれていたり、うまいこと先を見越して描かれているのもわかります。
ところどころ表情に物足りなさを感じますが、原作未読者も既読者もするっと
食べられる
読める仕上がりになっているんじゃないでしょうか。
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関連リンク
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文学少女|プロジェクト・メモワール
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ファミ通文庫◆FB Online◆
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“文学少女”シリーズ - Wikipedia
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野村美月 - Wikipedia
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竹岡美穂 - Wikipedia
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高坂りと - Wikipedia
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絶叫の描く漫画版とらドラ!の大河の表情が豊かすぎる - karimikarimi
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文学少女
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[ 2009/04/29 03:46 ]
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