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12年間の航海に幕。【海皇紀】最終回プラスaの感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

海皇紀が12年の連載を終えた。

月刊 少年マガジン 2010年 08月号基本的に漫画は単行本だけ読むのだけど海皇紀は珍しく本誌を買い続けた作品だ。川原信者なのでw
修羅の門が加速していった作品なのに海皇紀は減速していった作品のように思う。
最終決戦ではヴェダイ、ジ、そして鬱陶しい女ども。
ヴェダイとファンのガチ対立を期待してたらただのヘタレ、ジが噛ませになりさがり思わせぶりの覆面もヴェダイにあっさり敗れ、もう…ね。特に覆面は絶対素顔は美女だと思ってたし魔人衆の頭だと思ってたから途中から…w
男を立てるために存在する女、それは作風だから良いのだけど、ファンの底があの程度で知れてしまうならわざわざファンを含めた男連中を大人にする必要はなかったのでは。
グリハラからフォレスト初戦のように、ファンにとっての未知がありつつ挑む姿は熱かった。
しかし後期は主人公補正にのみ甘んじた間抜けっぷりで残念だった。
描かれる設定と描かれない設定、キャラクタの見える関係と見せない関係、この間合いは修羅の門(修羅の刻)では素晴らしくまわっていたのに、それが今回は全く逆、駄目に向かっていた印象。
イルアンジャの存在、森守の眷属、すかさずロナルディア船との戦闘、そしてついに海都……までは凄く世界を広く感じられたのに、ジーゴまで展開すると強い筈のファンの不自然な苦戦、しかし主人公補正であらゆる者を惹き付ける、その超越っぷりで段段と世界が狭くなり、読者の脳内保管をするには情報が多く、作品の説明としては情報が少ない、えらく半端なまま終わってしまった。
仲間ばかり個性が強い集団で敵勢がいまいち印象の弱いキャラばかりなのも少年誌の悪いとこが出た感じ。
結局作品内で心身ともにしっかりあり続けたのはトゥバンだけだ。
トゥバンこそ、川原正敏なりの一直線と少年誌からずれたおっさんっぷり、最初から最後までトゥバンがトゥバンであり続けた点だけは評価している。
海皇紀という作品が肉弾戦に限らず帆船の動きにも傾注してるのでチート設定も無理なくまわっていたし、この加減は流石川原正敏だと思う。

既に次回作の連載開始が宣言されていて、どんだけ仕事が好きなのかと突っ込んでしまう。
12年間も連載を継続したのだから今年いっぱい休んでも誰も怒らないだろうに。
何か面白い事を次回作で思いついたから海皇紀の最終決戦はもう早く終わらせたかっただけなのでは、と邪推してしまうw
この漫画馬鹿っぷりがあるから、個人的不満は幾らあっても信者で居続けてしまうのだな。

当記事では叩いてばかりだが、帆船の挙動の娯楽化、活劇としての完成度、個人的にはいずれアニメになってもいいのではないかと思う作品。勝手にどのキャラがどの声優か配役予想してニヤニヤ過ごしている。
フォレスト初戦、海都近衛艦隊戦、王海走、などなど少年誌とは思えない地味なしかし格好いい帆船描写。
7番艦じゃなく4番艦だと発覚した時の見開き。素人である読者(俺)にはそもそも船の違いがわからないけど見開き2頁でとにかくわからんけど凄い…のか、と読者との微妙な間合いも川原正敏らしいw
来月号には川原正敏のロングインタビュウ掲載されるらしいので、まだまだ本誌を購入はやめられない。

Tags : 海皇紀 川原正敏 修羅の門 修羅の刻

未分類 [ 2010/07/07 21:20 ]