「こんなかわいい子いじめるってどうなの玲夫」
「自分で口にするとかわいさが減ってくの知らないのか」
「え、まじで」
「いまも少しずつお前から抜けていくのが見える」
「見えるってことはやっぱり――痛い! 痛いよれおー!」
もしもどこかで泣いていたら、とふいに考え、玲夫は胸が痛くなってきた。さらに、童話によくある正体を知られた妖精のように、脱子がこのまま消えてしまったらと思うと、心臓がどきどきするくらい不安になった。ばかかおれは。少女漫画の女の子キャラじゃないんだぞ。でも、じつは少女漫画嫌いじゃないんだが。個人的には、清水マリコは核心を言葉にして説明しちゃうのがどうにも甘いかな、と思います。
Tags : 清水マリコ 小説 ライトノベル MF文庫J HURTLESS/HURTFUL 嘘つきは妹にしておく
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