またどこかで会おう。え？終わり？

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▼アクション映画ならぬアクション映像

■冒頭20分の見所は女優レナ・ヘディ(Lena Headey)

尺は110分と、もともと戦闘描写(アクションシーン)が売りの映画にしては正直長い。しかも始まって20分は世界と人物の立場、関係の説明なので僕には退屈だった。
ただ主人公レオニダスの妻ゴルゴー役の女優レナ・ヘディ(Lena Headey)が子持ち人妻としての淑徳と夫(男)を相手にする女性の美艶を見せてくれたので良かった。本編が進んでの中盤で悪漢に迫られるところなんでもうたまりませんでした。最初の20分はレナ・ヘディ(Lena Headey)が見所です(え

■いざ戦場へ

本編20分過ぎからやっとこ戦闘開始。初戦は夏コミのスタッフを300人のスパルタ人に任せてみた。で有名(?)な場面から。CMでもたしかこの辺りが流れてた気がするのですが…。

■戦闘シーン

広角で見る多人数の移動、そして望遠で見る人の動き、カメラ(客の視点)が動く動く。
移動を通常以上の速度で、敵と対峙し攻撃する時にはスローモーションと動きの魅せ方を実に心得ています。また300人vs1000000人と云う人数を扱う割には、実際の戦闘描写は人との距離を離して人の動きと背景の全体が見える配慮もしっかりされてます。カメラワークもERやTHE WEST WINGに見られるステディカム(Steadicam)多用で人物の周囲を廻り、1対1の描写でありながら背景に多人数が映っているので距離空間がありながら実に戦場をうまく表現していました。

■原作が漫画故の魅力

僕はフランク・ミラー(Frank Miller)の漫画が原作だとは知っていたのですが残念ながら未読です。
ですからこれは感想と云うより予想も孕むのですが、本作には実にコミック的な動物や人間が出てきます。
序盤に出てくる狼は体高2m弱もありそうな大きさで眼が瞳ではなく1色を発光してる造形でした。
また両腕が手ではなく刃物の形になっている人間など、戦争というよりも幻想(ファンタジィ)を強調したキャラが非常に多かったので、これは原作が漫画ゆえのキャラ描写なのかなと思いました。
特に異形の人間は特殊メイクやCG特殊効果がよく出来てるだけにうまいこと気持ち悪く、人によってはその肉感に不快を抱くかもしれません。

●蛇足

余談ですがキャラクタ造形の不快や恐怖と言うとロボコップが仮面を取った素顔がトラウマです。
素顔が醜いとか不快だとかじゃないんですが、仮面ライダーやウルトラマンなど日本のヒーローしか知らず【ヒーロー=服や髪など一般人と変わらない】という認識があったので非常に単純な造形の仮面と剃髪の素顔とのギャップが初めて見た子供の僕には凄くショックで泣きそうになりましたw

■つまり素晴らしいのはレナ・ヘディ(Lena Headey)の背中

語れるのは以上だけです(え
アクションシーンは流石作品の売りだけありますが、スローの多用で描写がどこも似通ってしまい、15分の戦闘なら良いのですが110分の本編を進行するには辛く正直僕は飽きてしまいました。
当然、幕間として国の情勢や国内の問題に対するゴルゴー(レナ・ヘディ - Lena Headey)など描写はありますが、話の中で起こる戦闘ではなく、動くためにある話という映画作品なのでこの辺りはメリハリと取るか中弛みと取るか何とも言えません。
ゴルゴー(レナ・ヘディ - Lena Headey)と裏切り者の話は良かったので、やっぱり必要な描写だったのかも知れませんが、説明に15分、戦闘に20分、落ちとエンドロールに10分、総尺45分ぐらいで充分かなと思いました。
これ書いてて今連想したのですが、CGアニメFF7 ACみたいな印象を受けました。映画というよりは映像、意味よりも印象、そういう作品ですね。
そこが売りの作品なので、それはいいのですが、やっぱり尺が長かったというのが正直な感想。
これだけの尺なんだから、どうせならもう少しレナ・ヘディ(Lena Headey)の背中とか二の腕とか観たかったなあ(*´Д｀)

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関連リンク
◆300[スリーハンドレッド]
◆300 (映画) - Wikipedia
◆ザック・スナイダー - Wikipedia
◆フランク・ミラー - Wikipedia
◆超映画批評『３００＜スリーハンドレッド＞』90点（100点満点中）
◆YouTube - 夏コミのスタッフを300人のスパルタ人に任せてみた。（改訂版）