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キャットウーマン「ホエン イン ローマ」を読んだ このエントリーをはてなブックマークに追加

catwoman when in rome

思ったよりもセリーナが色っぽく描かれてた。
ティムの絵って何か独特で必ずしも整った見やすい絵じゃないから、ロングハロウィーンダークビクトリーも中中に通して読むのに難儀したけど、何が違うとは言えないけど今回は読みやすかった。短いからか?w
バットマンの出番が少ないからこそ、登場した数少ないコマがどれも格好いい。今回は特に見開き2頁が多いように感じた。キャッツとバッツの邂逅見開きがすげえ格好よかった。
自分があまりキャットウーマンを好きじゃないのもあり、1度読めば充分かな、という感じ。
NTR要素がちらほらあったのは良かったかな。
日本の未成年処女キャラじゃないから本当にほいほいキスだ何だとするねw
この時点でセリーナはブルースが正体だって知ってるの?

感想(考察) [ 2012/07/01 00:29 ]

らいか・デイズ(14)の1点だけどうしても許せない このエントリーをはてなブックマークに追加

今回も面白かった。
周囲もすっかりらいかと竹田をからかう環境ですらなくなり、読者と作者はおろか作中ですら夫婦扱い。
冷蔵庫を買うくだりはニヤニヤしたし、バレンタインチョコのやりとりも互いに恥じらいすらなくただ自然と受け取っているし、1問だけ間違える事をらいかが竹田にちゃんと突っ込むなんて初めてじゃないか?w
表紙カバーを取るとらいかの両親のプロフがのってるが、らいか父の名前って今回が初登場じゃないか?
高橋と下級生の恋愛はいかにも子供じみた微笑ましいものだし。
紺太のサンタもおなじみなのにまたしっかりと変化をつけてきて、声をあげて笑った。
んで許せないことなんだが…紺太に惚れてた保母に彼氏ができた
これは駄目だろ。
前に『あの夏で待っている』9話の「切なさ」にほど遠い失恋の重要性と違和感でも書いたけど、主要キャラに関わる恋愛で失恋した脇役に別の相手をあてがう救済は全てを台無しにする。
紺太は作中1,2位を争うほどの男前なのに、それに惚れてた女キャラがあっさりと別の幸福をつかんでるっていう、もうしょうもない少女漫画を見せられた感じ。放浪息子の千葉さおりに彼氏が出来たときも思ったけど、そうやってどうとでもしてしまうなら最初から主役に恋愛で絡む立場にすんなよと。
ある意味現実的ではあるんだけどね、現在の幸福のために幾らでも何でも切り捨てるのは。
今回はラヴコメ的にもドタバタ的にも笑えたし良かったけど、何かこの保母の扱いのせいでいまいちぬおおおおおってなれなかった。下手したら紺太にも何か救済措置をとりそうで嫌な感じ。

感想(考察) [ 2012/06/15 11:36 ]

【喜嶋先生の静かな世界】幸福の獲得は願望の損失 このエントリーをはてなブックマークに追加

喜嶋先生の静かな世界を読んだ。
これ森博嗣の最高傑作じゃなかろうか。
これは今後、1,2年に1回は読みかえすと思う。素晴らしい。
恋愛から主人公の橋場の心境が変化する、というのが大事とはいえヒロイン(スピカ)との恋愛発展は強引な感じがした。
しかし、互いに言いたいことだけ言うすれ違いとか、この距離のとりかた、描写が装飾の少ない小説なのでよく映える。本筋に影響がない細かいやりとりで笑ってしまったし、そして、人間関係の別離が実に淡々とあっけなく描かれる。しかし、ある程度の歳をとってから読むとそれが経験としてありすぎていたたまれない。

すベてがFになるから続く主張めいたことも健在。専門の話に多くの人が無関心であることへの評価。娯楽作品としての鋭さがなくなり実にやわらかくなった感じ。
それにしても、どうしてみんな引いてしまうのだろう。きっと、自分の実生活にも。想定される未来にも関係が見出せない、だから関心を持っても時間の無駄だ、といった理由だと思う。でも、たとえば、髪の毛の色とか、服の形や模様なんて、実生活にどれほど影響するものだろうか。それで未来がどう変わるだろう?
これは対象を限らない情熱、という点でいつも思ってた。専門家や、某かの対象の善し悪しを語れる人の話は面白い。それがたとえ自分の知らない分野や対象であっても、苦労した点、結果の善し悪し、過去との比較、今後の展望…、抽象すればおおよそ人の全てがそこにはあるし、未知を既知にする契機にもなる。だが、たとえば今時カメラなんて携帯電話のも含めて誰でも持ってるのに、レンズの仕様による利鈍と効果の差異、なんてのを酒を飲みながら話しても誰も聞いていない、という(その人はカメラマンだった)。これは対象が髪の毛の色や服の柄でも良いのだ。肝心なのは、興味の対象が1つあるなら、その取り組みは応用できる、しないことこそが問題なのだ。

この作品は、主人公である橋場の結婚式に恩師である喜嶋がスピーチをして客席を白けさせる場面、ここが全てじゃなかろうか。もちろんそれまでの描写、蓄積があればこその場面、つまり名場面。
ええ、ただ今、ご紹介にあずかりました、喜嶋であります。ええ、橋場君とは、もう五年以上のつき合いでありまして、それも、普通の関係ではありません。研究を通して、常に議論し、お互いを理解し、叱咤、激励し合い、これまでともに歩んでまいりました。ええ、橋場君の研究というのは、不均質な材料、つまり、構造も性状も異なる複数の物体が混ざり合ったハイブリッドな人工材料の構成則、さらには破壊性状の予測手法に関するものでありまして、その中でも、特に弾塑性のみならず、異方性が顕著となる破壊領域にまで及ぶ一般構成方程式の解明という、これには世界的に見ても潮流といいますか、最も注目されているところでありますが、この難問に踏み込んでいくフロンティア的、革新的研究であると評価を受けているところであります。ええ、橋場君があれを思いついたのは、えっと、三年まえのことだったでしょうか。そもそも、非連続体の挙動を、数値シミュレーション以外で取り扱うこと自体が既に冒険だったのですが、ここにまさに、非連続を包含するといいますか、まあ、専門外の方には、フーリエ変換を思い浮かべてもらえば多少はイメージできると思われますが、セオレティカルでありながら、ニューメリカルな、ようするに、手法自体がハイブリッドであるという、実に斬新な発想から生まれた手法でありまして、これには、おそらく世界中の破壊力学関係の研究者が、おっと声を上げて驚いたはずであります。僕もそのときには、いや、いくらなんでも、これはないだろう、と一瞬思ったわけでして……
この話は作中で更に続く。これを読んだときには腹をかかえて笑った。言ってることはわからないが言いたいことはわかる。そして、この内容は作中、結婚式場にいる人の中で主人公の橋場にだけ、橋場にしかわからない話なのだ。なんてロマンチックなw
話のまとめかたが学問、研究、ある対象に向けてだけ生きる純粋さ、という点なので作品の命題が限られてるような印象を受けるが、実際には本筋に無関係なやりとりこそが作品の雰囲気を構築し、自分が気にかける人の恋愛話に嬉しくて大興奮とか(喜嶋と沢村はカプ厨としてもう最高だった…たとえ結果があれでも)、環境による自殺のうんぬんとか、説明そのものが抽象的なので込み入った感じはないが、とにかく集合した結果、人生を描いてる素晴らしい純文学。
現在の幸せは、過去の何かを失ってこそなりたつもの。
幸福の獲得は願望の損失。
両方を抱いて生きていけない…人生だね。

感想(考察) [ 2012/05/31 06:23 ]

ガンダムUC(4)の「撃てません!」から考える このエントリーをはてなブックマークに追加

主人公が大事な人を殺さなくてはならない状況の中で、ついには殺してしまうのと、結局は殺せずに眼前で別の何かに殺される、というのどちらが自分にきついか、くるかを考えてみた。
というのも、ガンダムUC5を見たときに、何か物足りない、ミネバに象徴される希望ある展開である良い話であったけれども、1つの話として確信を抱くまでの何かが足りない、それを考えたら4話の撃てません!に思い至った。

Gundam Unicorn 4 - Final Battle

原作を知らないままに言えば、あの一連がガンダムUCの最高潮、最終回ではないだろうか。
設定としては、相手を救うために殺す、相手を殺さないと誰か何か破滅する、おおまかにこの2種類があると思う。
そもそも、主人公が相手を殺せない、という場面自体は何ら珍しいものではなく、それを信念として描けるか、ただの日和に落ちるか、そこが作品なり作家なりのキモであり難しさだろう。
似た場面で印象深い作品と言えば、ドラえもん のび太の鉄人兵団もまた撃てないからこその悲哀と希望を孕み、名場面として今見ても泣けてしまう。
相手を撃つか撃たぬか、その葛藤、逡巡で1番好きな作品は人狼 jin-roh
これらの撃つ撃たぬ、殺す殺せぬ、の肝心なところは相手が異性である点。
必ずしも恋愛とは限らないが、憎み合うよりは、気にくわないのに求めてしまう関係である異性、というのが娯楽としても必要だと思う。
同性では漫画ゼットマンの第1話のド頭も凄くしびれた。
これらの設定、状況は、いずれ幸福のための不幸、つまりはカタルシスという名作には欠かせない要素であるし、それがわかりやすくも扱いにくい場面である。
作品の結末はどうあれ、この場面である人物と状況に限れば幸福はありえない、そこまた強烈なところだろう。
まったくもって結論もなければまとまりもないけど、とりあえず何かのとっかかりになるよう思いついたまま書いた。

感想(考察) [ 2012/05/21 00:38 ]

非ガノタによるガンダムUC(5)の感想 このエントリーをはてなブックマークに追加

ミネバの出番が多くて良かったが、バナージとミネバの関係はこれまでの描写が少なかったせいか運命の両思いとして描かれてもいまいち乗り切れない。それぞれの立場のキャラとしては申し分ないのに、2人があわさった関係としては弱い。
前回の最後で黒いユニコーンといういかにも子供向けなハッタリを見せたわりに今回の具体的な描写は少なく、UCとのとっくみあいはもっとがっつりしてほしかった。
ミネバを迎えるUCとか、見せ場が非戦闘である点は素晴らしかった。

再販レビュウ【オードリー・バーン エクセレントモデル メガハウス】

ただあそこ音楽のタイミング遅くないかな?ミネバがコクピットに入る前のガンダムの両手がミネバを包んだところで音楽の盛り上がりがくればうおおおおおってなったのに、素晴らしい場面なのに何かひっかかってしまった。
1カットとは言えミコットの出番があってよかった。キャラとしては1の「行かないで!バナージ!」で終わってるけども…w
それに失恋キャラとしては金髪イケメンに全部もってかれた感じだね。ミネバの言葉遣いはきどってるけど直球で、金髪イケメンが振られたとこはもう笑いが止まらなかった。そこからイケメンがああいう立場になるのは何か違うというか、やりすぎな気もしたけど。結局リア充への逆恨み乙になってしまうじゃないかあれじゃw
小説も読んでないしガンダムシリーズに興味ない人間として色色と置いてけぼりをくらった描写もあって、そういう意味でシリーズの中の1つでありながら単発としてばっちし見せる名作…というダークナイトのようなものを期待してたから残念。
6と7もちゃんと見るだけど、ガンダムUCは4の撃てません!がピークだったかな。戦う理由と実際の描写が見事に噛み合ってガンダム的な格好いいロボットと世代と戦争の普遍的な要素が絡み合い、あの場面の勢いで4だけBD買いそうになったくらい(その後の黒UC出現で萎えてやめたけど)。前回でおいしい役だった石塚運昇が別の脇役で使い回されてたのもショックだったw
どいつもこいつも相変わらずガンダムガンダムうるさい。1の最後でミネバがぽとりとこぼす、その程度におさえてこそしびれるんじゃないのかと。作品全体がもっと含みをもたせても良かった気がする。折角おっさん連中が格好いいのに結局発言が青臭いんじゃ台無しだ。
劇中曲は相変わらず素晴らしいけど、今回は地味な場面が多くてそれだけに音楽だけでひっぱてるような印象も受けた。
ユニコーンはやっぱり変形前の白いほうが格好いいと思う。ツノもいらなかったんじゃね?ガンダムだからしょうがないのかもしれないけど、装飾なくシンプルで動きや構図など演出で格好よく思えてくる、ってのだったら良かった。やっぱりどうにもガンダム(ロボット)は自分にはあわないかな。どれだけ形が違っても兵器としての描写は変わらず、ドラゴンボールの気弾と同じ印象で終わってしまう。実際の描写が格好いいとは思うけど。
4まで不満だったガンダムの変形場面が、今回でやっと改まった場面ではなく状況の流れでささっと描かれていて嬉しかった。変形場面ってのはあまり繰り返してもおやくそくを見せられて戦争という凄惨さを失わせるから、戦隊モノじゃないんだしもっと控えてほしいと思っていたので、これは嬉しかった。
個人的には4の変形も、敵のでかいやつからの砲撃なり腕なりをかわしつつ直撃したと思わせて煙の後ろから変形ずみのガンダムがでる、とかガンダムを画面上で小さく描いた高速移動中にいつの間にか変形してた、みたいな演出だったらすげえ燃えたのに、と思っていたので。
1を見たときは映像と音楽が素晴らしい大衆娯楽としてこれはすごそうだ、と思って見続けて、含蓄に欠けておっさんが多いわりに人間関係の(おっさんおばさん)描写が若いなど色色と不満もありつつ日本最高峰のアニメであるのもたしかで完結まで見る気にはなる作品だけど、残念ながらBDを買うには至らない、と5で失速した感じ。
ミネバ場面集を発売してくれたらそれだけ買うわ。
ED曲が大人の事情で色色と酷いけど、サントラは全部買おう(現在2までは買ってる。編曲やミックスの資料としてunicornを分析しながら聞き直したときにあまりに凄くて泣いた)。
∀ガンダムは設定上ガンダムの歴史最後でありながら、実際にはガンダムと無関係な人間関係と状況発展で楽しめたけど、ガンダムUCは素晴らしい作画と格好いい音楽でキャッチィなわりにガンダムシリーズを好きじゃないとのめりこみにくい、皮肉な話。ガンダムに思い入れがないからこそすげえ気合いは言った作品だなあ、と思う反面、ガンダムじゃなければもっと面白かったのではないか…とも思う。
マリーダの左右で異なる表情は面白かった。ああいう奇麗で気持ち悪い描写ができる作品、必要な状況って中中ないからね、おおすげえと声をあげてしまった。キャプテンとの関係は、企画上しょうがないのかもしれないけど、たった1話で片付いてしまうのがどうにも物足りなかった。バナージが実に青い主人公然として立派に作品、視聴者をひっぱってるのに、キャプテンとマリーダの前振りが視聴者の時間経験的に足りなかったんじゃないかな。内容とは別に、実際にかかった時間で感動するってこともあるしね。
4の悲哀から5の希望、という流れだから、そうやって見るぶんにはたしかによくできた構成なのだと思う。シリーズの前振り回として見れば良いのかもしれない。単発としては弱い話だと思った。
最近のアニメには珍しく、顔つきも言動も格好いいおっさんおばさん作品だけにもっと評価したいのだけど、ガンダムにとってのおやくそくとか前提からして自分にはあってないのか、と思い知らされた感じ。2か3で見た「3倍の速度です」とか「当たらなければ」とか見た事ないのに知ってるくらい有名なネタとは言え、それだけにうんざりした。
ミネバはもうたまらんかった。バナージが飛ばそうとしてミネバがGに耐えるニヤニヤイベントと、既に書いたけどガンダムが両手でミネバを受けるとこ、個人的にはそれが見られたのが5の良いところで、というか今回は結局活劇ではなくミネバのための話ってことよね?あとはキャプテンが格好よかったのが最高。あんまごちゃごちゃと話さず体をはって、ガンダム同士の喧嘩に巻き込まれまいと走って逃げるとこなんてニヤリとした。4じゃバナージにフルボッコだったからねw あれも別にバナージにボコられる必要なくて、キャプテンがあえて隙を見せてバナージを行かせて、バナージが出撃するところで通信でねぎらう、とかだったら凄く燃えたのに、バナージもキャプテンも凄くいいキャラで凄くいい関係なのにみょうにアニメアニメしちゃったところが残念だった。
とても金と手間がかかってるえらく高い水準の作品だからこそ、どうしてそこで踏み切れない、というのが気になってしまう…。最後にシャアが出てくるとこも、何故かかすれ声ひとつなく無言なのが凄く不自然で、ここまでのものを作っておきながら大人の事情が見え透いてしまうのがとても残念。

感想(考察) [ 2012/05/19 16:47 ]