先日
アニメ化が決定したリストランテ・パラディーゾで知られる
オノ・ナツメの新刊、
COPPERS(1)読みました。
先ず思ったのは
オノ・ナツメなのに
舞台がイタリアじゃない!?www
今回はニューヨーク(NY)の51分署で働く警官たちの群像劇。
オノ・ナツメは作品によって8頭身と3頭身と描き分ける、珍しい作風(画風)なのですが、
8頭身=シリアス(重)、3頭身=コメディ(軽)、とは一概に言えないのが
オノ・ナツメの凄いところ。
8頭身の
リストランテ・パラディーゾはロマンチックなラヴコメに対して3頭身の
not simpleの内容ときたら><
今回の
COPPERS(1)では3頭身(正確には5頭身)を採用。
職場の人間関係や事件に対する認識や葛藤など、日本の漫画や派手な事件で云々というハリウッド的な内容ではなく、海外ドラマのような雰囲気です。
「今日は飲み行きたい 明日も仕事だけど」
「どうだヤンキース対レッドソックスのチケットだぜ?」
「お?」
「…て定時にシフトが終わった後にここで自慢する予定だったのに」
「なんだ今日だったのか」
「あーあ」
なんて洒落っけがありつつ、麻薬や自殺など
ありふれた非日常に対する警官の姿勢が軽妙に描かれています。
「…あんたさ、そうやって皆に声をかけて支えになってさ街の奴らから一目おかれてる。他の警官に比べたらたしかに立派だよ。でも本当に助けはしないじゃないか。生活に困ってる奴らに必要なのは金や後押しだ。「大丈夫」だの「がんばれ」だの「生きてろよ」だの、言葉だけでどうこうなるもんじゃないんだ」
「明日も昼のシフトだ。昼過ぎに寄るからサンドイッチ作っといてくれよ、具はなんでもいい」
「2万2千500ドルだよ!」
「毎日喰えば少しは近づくな、二人分頼む」
↑く、格好よすぐる。相変わらずの叙情作家です。
一部短編集の
Danzaとも繋がっています。
以下に自分メモをかねて
俺からは学ばなくていい 「知っておけばいつか役に立つかも」くらいで十分だ
↑く、格好よすぐる。こんなこと言ってみてえぜ。
「爺さんもひとりだろ? 寂しくなったらどうする?」
「コレクションのトマト缶を床に一列に並べる」
↑やっぱこういう諧謔が
オノ・ナツメの真骨頂だよなあ。
アニメ化が決定したリストランテ・パラディーゾで近近盛り上がりを見せるだろうから、今のうちに復習しておかないと。
ちなみに、この
COPPERS(1)と一部繋がっている短編
Danzaの
ドラマCD「Danza」plus「COPPERS」が発売されます。その出演者が豪華すぎてワロタw
声優 | 役名 |
平田広明 | キース |
石田彰 | ヴァル |
堀江一眞 | アーロン |
藤原啓治 | タイラー |
本田貴子 | モーリーン |
林勇 | ハウスマン |
岩田光央 | ビクター |
うえだゆうじ | ラス |
竹若拓磨 | ヴォス |
野島昭生 | カッツェル |
く、これは買うしかない。
余談ですが
FC2の
ジャンル・テーマに
オノ・ナツメが無くて絶望した。
関連記事
・
オノ・ナツメ『リストランテ・パラディーゾ』がアニメ化関連リンク
・
オノ・ナツメの公式サイト settantanove orsi・
オノ・ナツメ - Wikipedia・
COPPERS (1) - 薄闇の蒼・
『「Danza」PLUS「COPPERS」』ジャケット公開・
ドラマCD「Danza」PLUS「COPPERS」出演者コメント!・
リストランテ・パラディーゾ・
老眼鏡着用の紳士がそろったリストランテが舞台のマンガ「リストランテ・パラディーゾ」、アニメ化決定